まだまだ放出あるぞ…。今夏の海外移籍が不思議ではないJリーガー(4)ゴール欠乏症を克服? 五輪注目のエース
今季の明治安田Jリーグも多彩なタレントたちが躍動している。彼らの中にはチームの主力として活躍を残し、海外クラブが目を光らせていそうな逸材が多く存在する。今回は、今夏に海外移籍を果たしても不思議ではないJリーガーを紹介する。(スタッツは7月11日時点のデータサイト『Transfermarkt』を参照)
FW:細谷真大(ほそや・まお) 生年月日:2001年9月7日(22歳) 所属クラブ:柏レイソル 今季リーグ戦成績:18試合2ゴール0アシスト パリオリンピックに臨むU-23日本代表に選出されたFW細谷真大には、かねてより海外移籍の期待がかけられている。 世代を代表するストライカーは、いよいよJリーグを代表する選手になった。昨季は、リーグ戦34試合に出場して14ゴールをマーク。自身初のリーグ二桁得点を達成し、得点ランキング全体で6位、日本人選手3位に輝いている。その活躍を受けて昨年秋には(欧州組を含む)A代表に初招集。サウジアラビアで行われたシリア代表戦(5-0)では自身初となる国際Aマッチでのゴールを記録している。 そんな充実したシーズンを送った細谷だが、今季は厳しい日々を送っている。昨季と同様、柏のエースとして大きな期待を受けていたが、なかなかリーグ戦でゴールを奪えない。リーグ戦18試合に出場しているが、奪ったゴールはわずか2得点。U-23アジアカップ・グループリーグでも決定機をモノにすることができず、少なくない批判にさらされてきた。 しかし、そのU-23アジアカップで覚醒を遂げると風向きが変わった印象だ。同大会の準々決勝U-23カタール代表戦(4-2)、準決勝U-23イラク代表戦(2-0)でゴールネットを揺らすと、Jリーグ復帰2試合目の第14節・湘南ベルマーレ戦(2-0)で今季リーグ戦初ゴールを記録。徐々に本来の調子を取り戻し始め、エースの復調とともに柏も得点力不足から脱却しつつある。後半戦でどれだけ巻き返せるか注目したい。 今月開幕するパリオリンピックは世界が注目する大舞台。U-23アジアカップと同様、細谷にはここぞの場面でゴールネットを揺らしてもらいたい。所属クラブでの前半戦のパフォーマンスは芳しくなかったが、オリンピックで爪痕を残すことが出来れば話は別。実績は十分なだけに、大会終了後に海外クラブから声がかかっても不思議ではないだろう。
フットボールチャンネル