【世界ジュニアバドミントン】日本の猛追実らず。インドネシアに105-110で敗れ決勝進出ならず<団体戦>
10月4日に開催されたU19世代の世界一を決めるBWF世界ジュニア2024(中国・南昌)5日目は、団体戦の順位決定戦が行なわれた。ジュニアナショナルU19の選手らで挑んだ日本は、1位から8位までを決める決勝トーナメント・準決勝でインドネシアと対戦した。※新たな大会方式、試合の流れについては試合結果の下に掲載 【団体戦】 前日の準々決勝でアメリカを下した日本は、2大会ぶりとなるベスト4進出を決めた。この勢いで決勝進出をめざす中、準決勝は強敵・インドネシアと激突した。 日本は第1試合の女子ダブルス・相磯美心/上野凛からのスタートとなったが、ここは相手がペースを握り6-11で先行する。男子シングルス・川野寿真、女子シングルスの横内美音が点差を詰めようとするも、なかなか差を縮まらない。 流れを引き戻せない日本だったが、第5試合目に登場した男子ダブルスの稲川蓮二郎/三浦大地が奮起。34-44の10点差でバトンを受け取ると、立ち上がりで連続攻撃を仕掛け6連続ポイント。その後は相手の得意なドライブ戦でも引かずに応戦し、2人が17ポイントを獲得。スコアも51-55と4点差まで詰めた。続く第6試合には、女子ダブルスの平本梨々菜/玉木亜弥がコートに。大きな展開から相手を揺さぶりチャンスをねらうも、後半は動かされる展開が増えてしまい59-66。再び点差を広げられた。 1点の重みがどんどん増していく後半も、日本は諦めずにインドネシアを追いかける。再び男子シングルスに登場した川野が、72-77で5点差。さらに混合ダブルスの澤田修志/玉木亜弥も、澤田が後方から積極的に仕掛けて84-88で4点差に。追いつきそうで追いつかない展開は、いよいよ終盤。女子シングルスの松田仁衣菜が93-99でつなぎ、最終試合は男子ダブルスの中静悠斗/松川健大が、逆転の望みをかけてコートへ。 サービスからの先手争いは互いに譲らず、6点差の状況がなかなか縮まらない。しかし、チェンジエンズ後の100-106の場面で、中静/松川が2連取。再び4点差まで詰めた。ここで一気に流れをつかみたかったが、この後のラリーで相手のドライブがネットイン。102-107で5点差になると同時に、インドネシアペアは勝利まであと3点。緊迫した勝負は、インドネシアペアが最後に抜け出して105-110。今大会は3位決定戦が行なわれないため、日本はベスト4で団体戦を終えた。 ▼決勝トーナメント・準々決勝 (10月4日) 日本 110-88 インドネシア 1 WD1 相磯美心/上野凛 6-11 MEIDA/NASTINE 2 MS1 川野寿真 16-22 Moh. Zaki UBAIDILLAH 3 XD2 山田琉碧/相磯美心 22-33 AURELIUS/WARDANA 4 WS1 横内美音 34-44 Mutiara Ayu PUSPITASARI 5 MD2 稲川蓮二郎/三浦大地 51-55 FARRELL/PRASETYO 6 WD2 平本梨々菜/玉木亜弥 59-66 MEIDA/NASTINE 7 MS2 川野寿真 72-77 Richie Duta RICHARDO 8 XD1 澤田修志/玉木亜弥 84-88 AURELIUS/WARDANA 9 WS2 松田仁衣菜 93-99 Mutiara Ayu PUSPITASARI 10 MD1 中静悠斗/松川健大 105-110 PRASETYA/RAMADHAN ▼準決勝 中国 110-76 マレーシア 【大会方式】 9月30日から10月5日まで団体戦を実施。10月7日から13日まで個人戦が行なわれる。世界ジュニアの団体戦は、今大会から大会方式が変更。従来の男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目の結果で勝敗を争うシステムから、5種目それぞれ2試合ずつ、合計10試合を実施。試合の勝敗は、10試合の累計得点が先に110点となったチームを勝者とするリレー方式で決定する。大会は8つに分かれた予選リーグの最上位チームが決勝トーナメント進出し、優勝を争う。 【試合の流れ】 第1試合はどちらかが11点を手にした時点で終了し、第2試合は、第1試合で両チームが得点したスコアをそのまま継続して行なう。第2試合はどちらかが上限となる22点を奪った時点で終了。第3試合も同様にスコアを継続しながら行ない(33点となった時点で第4試合へ)、最終的に110点を先に奪ったチームが勝者となる。 試合で敗れた選手/ペアの得点が5点未満だった場合、次の試合は、得点の少ない選手/ペアの試合番号×5の得点からスタートする。例えば、第1試合(Aチーム -Bチーム)で、Aが11点、Bが3点だった場合、第2試合はAが11点、Bは5点から開始となる。仮にBチームが得点を奪えずに試合が進んでも、第10試合は99‐45からスタートすることになる。なお、1人の選手が出場できる試合数は、最大4試合まで。
文/バドミントン・マガジン編集部 写真/BADMINTONPHOTO