刺激控えめの「大人」デザインに 欧州ベストセラーSUV、改良で内外装を一部変更
韓国の主力SUV、改良でマイルドな表情に
韓国の自動車メーカーであるヒョンデは、ミドルサイズSUVのツーソン(Tucson)の改良新型を発表した。2024年に欧州や米国で発売される予定だ。 【写真】一皮むけた? 韓国ヒョンデの主力SUV【新型ツーソンをVWティグアン、トヨタRAV4と写真で比較】 (50枚) ツーソンは2004年から販売されているモデルで、第4世代となる現行型は2020年に登場した。今回の改良では内外装のデザインを一新し、従来よりもやや控えめな外観となった。 エクステリアとしては、新しいフロントグリルとヘッドライトを採用し、フロントとリアにワイド感を演出するスキッドプレートを装着。アルミホイールのデザインも変更されている。 インテリアでは、インフォテインメント・タッチスクリーンとインストゥルメント・ディスプレイが1枚の曲面パネルに統合された。ステアリング・ホイールも、よりすっきりとした形状となった。 センターコンソールも整理され、さまざまな機能を操作できるハプティック・コントロールが新たに採用されたが、走行中も扱いやすいよう物理的なコントロールも残されている。センターコンソール前の収納スペースも拡大された。 パワートレインの変更についてはまだ発表されていないが、ガソリンエンジン、ハイブリッド、PHEVが引き続き設定される見込みだ。既存のパワートレインはすべて、最高出力150psの1.6L 4気筒エンジンが中心となっており、最上位グレードでは267psを発生する。 ツーソンは2022年、欧州で15万803台を販売し、主要ライバルであるフォルクスワーゲン・ティグアン、トヨタRAV4、フォード・クーガを抑え、同クラスのSUVとしては欧州ベストセラー車となった。米国でも約17万5000台を販売位している。 現行型ツーソンの英国価格は3万1500ポンド(約580万円)から4万4630ポンド(約825万円)からとなっているが、改良後は全体的に1000~2000ポンドの値上げが予想される。
ジョナサン・ブライス(執筆) 林汰久也(翻訳)