同僚も舌を巻く怪物20歳「あいつヤバい」 菊池雄星も絶賛の逸材…2軍監督が語る現在地
1軍の先発陣に強力なメンバーが揃っている今だからこそ…
西口ファーム監督は「あの投げっぷりが羽田であって、羽田の魅力なので。そこは変えずに、ああいうスタイルでどんどん投げてくれればいいと思っています」と目を細める。今は細部にはこだわらず、「制球はアバウトでいい。(コースを)狙って狙ってとならずに、“だいたいあの辺り”にしっかり腕を振って投げればいい」とアドバイスを送っているという。「投げること以外に牽制や守備など、やっていかなければいけないことは多い」と指摘しつつ、大きく育てる方針だ。 最速158キロのストレートとフォークが武器の20歳右腕・黒田は今季、イースタンでは1試合登板(1回2安打無失点)にとどまっている。西口ファーム監督は「今年はまだ力を出し切れていない。ストレートの制球力がよくないので、元に戻していかなければならない。投手コーチが気をつけて見てくれていると思います」と夏場以降の成長に期待を寄せている。 2軍では他に、育成選手の23歳右腕・上間永遠(うえま・とわ)投手も先発で経験を積んでいる。1軍先発陣には今井、平良、高橋光成投手、隅田知一郎投手、5月の月間MVPを受賞したドラフト1位ルーキー・武内夏暉投手らが、強力なタレントが揃っている。だからこそ西口ファーム監督は、今のうちに次世代のエース級を準備しようと若手を手塩にかけている。
倉林知子 / Tomoko Kurabayashi