「ローカルアイドル」生き残りをかけた過酷な実態…芸能界を引退!アンジュルム・川村文乃「はちきんガールズ」時代の「知られざる過去」
いまも活動中!「はちきんガールズ」その後
補足で、川村さんが去ったあとの「はちきんガールズ」界隈について触れよう。 「はちきんガールズ」や芸能スクールのメンバーは、のちにAKBグループで活躍したり、卒業メンバーが「SUPER☆GiRLS」のオーディションでかなり後まで残るなど、それぞれ爪痕を残した。 「はちきんガールズ」自体も、最後に残ったオリジナルメンバー・石川彩楓さんのソロユニットとして、今もさかんに活動している。 川村さんだけでなく、それぞれのメンバーが自分の道を歩んでいるのだ。
20年以上も新潟で活動「Negicco」の利点
地域に根差したローカルアイドルの中には、地域のイベントや営業などで手堅くファンを獲得し、20年以上も活動を続ける「Negicco」(ねぎっこ)のような存在も出てきた。 新潟県で活動を行うNegiccoの利点は「東京のアイドルのサイクルに消費されない」こと。メンバーの高校、大学進学、結婚、出産まで「推しの人生を見守る」というファン層が形成されており、プロデューサーのconnieさんも、県内の一般企業とのダブルワークで音楽活動を続けている。 メンバーが「『うちの子見といて』と頼んでも大丈夫」と語るようなファン層が形成されているのも、Negiccoならでは。メンバー(Nao☆さん、Meguさん、Kaedeさん)は、小西康陽さん、堂島孝平さん、キリンジさん、レキシさんといった、キャラが強い楽曲提供陣の要望にもサラッと応える実力や素直さもあり、東京でも渋谷公会堂を埋めるほどの集客力を保っている。 この記事をご覧の皆様のまわりにも、川村さんや「はちきんガールズ」のようなローカルアイドルがいるかもしれない。ひそかに実力を磨き続け、今にも輝きを放ちそうな「第2の川村文乃さん」を見つけに、そのへんのスーパーなどで開催されているイベント、ライブに足を運んでみるのも良いだろう。 【つづきを読む】『引退後は「顔を出す仕事もしません」…アンジュルム・川村文乃はなぜ「有能」のまま、アイドルを卒業するのか』
宮武 和多哉(ライター)