亜鉛、スポット買鉱悪化 中国製錬減産の動きも
亜鉛の鉱石不足が深刻化の一途をたどっている。製錬メーカーのマージンとなる買鉱条件(溶錬費=TC)は夏ごろから異例のマイナス圏で推移してきたが、足元にかけ最大でマイナス100ドルあたりまで悪化。スポット調達割合が高い中国の亜鉛製錬メーカーは、採算悪化から減産を余儀なくされているもようだ。亜鉛鉱石の供給は新規鉱山の稼働により今後増えてくる見込みだが、スポットTCが年末まで低迷を続けるようだと、2025年の長期契約の買鉱条件にも悪影響を与える可能性がある。