赤楚衛二の振り回される姿が愛らしい 「チェリまほ」ほか、主演作を日本映画専門チャンネルにて放送
赤楚衛二の振り回される姿が堪らない。予想外の事態に右往左往する青年役をやらせたら、赤楚の右に出る者はいないのではないだろうか。そう思ってしまうほど、赤楚の困り顔は至高だ。まるで愛らしいワンちゃんのようで守ってあげたくなる。それでいて、芯の強さを感じさせるのだから、不思議だ。視聴者の心を一瞬で射止め、キュンを大量発生させる、唯一無二の俳優と言っても過言ではない。 【写真】「仮面ライダービルド」イベントでの赤楚衛二の超絶イケメンカット 近年さまざまな人気ドラマ・映画に出演し、ファンから熱烈な支持を受けている赤楚。2025年1月10日(金)に公開される映画「366日」でも主演を務める。そんな俳優・赤楚衛二の出演作が特集放送される『1.10「366日」公開記念 2ヶ月連続 赤楚衛二が愛おしい!』が、日本映画専門チャンネルにて1月6日(月)よりスタートする。そこで、このたび特集放送される作品とともに、赤楚の愛おしいポイントを紹介したい。 ■「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(2020年) 赤楚衛二の連ドラ初主演作で、豊田悠による同名人気コミックを実写化した純度100%のラブコメディ。そのあまりにもピュアなストーリー展開と登場人物たちの愛らしいキャラクター像がSNSを中心に反響を呼び、数々のドラマ界の賞を受賞。童貞のまま30歳を迎えたことにより、“触れた人の心が読める魔法”を手に入れたサラリーマン・安達清(赤楚)が、社内の人気者で仕事もデキる同期・黒沢優一(町田啓太)に触れたことで、黒沢の自分への恋心に気付き、初めて誰かから寄せられる好意に戸惑う模様を描く。 初々しさ全開の安達×クールなポーカーフェイスの裏で恋する乙女全開の黒沢というあまりにも可愛らしい2人に癒されまくって親衛隊となる視聴者が続出。冴えない安達が、黒沢の爆発する愛にたじたじしつつも、少しずつ心が動かされ、歩み寄っていく姿は心が温まる。黒沢のあまりにも真っ直ぐな深い愛情と、安達の純粋なピュアピュアさに、見ている私たちの心身まで綺麗に洗浄されていくかのような錯覚を覚える。 そんな浄化作用すら感じるほど優しく温かい作品で、あまりにも可愛い赤楚とカッコイイが詰まった町田の一つひとつの表情や仕草から目が離せない。さまざまな視聴者に愛され続ける傑作だ。 ■「チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~」(2022年) 紆余曲折の末に恋人同士となった安達と黒沢のその後が描かれる映画「チェリまほ」。デートを重ねて社内恋愛も順調な日々を送る2人だったが、安達に転勤の話が持ち上がったことで、思いがすれ違ってしまう模様を描く。安達はやりたい仕事ができるチャンスに喜ぶが、その転勤先ははるか離れた九州・長崎だった。安達と黒沢は、遠距離恋愛をきっかけに、2人の未来について考えるようになる。 恋と愛を知った安達の人としての成長と頼もしさ、そして完璧な黒沢の弱さと焦りが垣間見える本作。2人のその後が気になっていたファンには見逃せない内容となっている。特に相変わらずコロコロと表情が変わりつつも、自信がついて可愛さの中にカッコ良さも出てきた安達から目が離せない。 ■「パニックコマーシャル」(2019年) 第31回ヤングシナリオ大賞作品で、CM撮影現場で次々と巻き起こるハプニングを描く。おしゃれなCMを作ろうと燃えるクリエイティブディレクター・新倉(赤楚)が、クライアント・タレント・監督・プロデューサー、4者の事情をまとめようとするも、上手くいかずに撮影が中止になりそうな絶体絶命の状況を招いてしまう。 4者の間で板挟みになって困り果てる赤楚の姿が実に良い。刺さる。「赤楚のための役」と言っても過言ではないほどピッタリなのだ。クライアントから現場で急な修正に次ぐ修正が入り、CMはどんどん最初のコンテとは別のものになっていく。新倉らが目指していたおしゃれとはほど遠いものになり、現場の雰囲気は最悪に。右往左往する赤楚はとても可哀想だが、果てしなく可愛い。いつまでも見ていられる愛おしさだ。 一見わがままなクライアントに見えるが、言っていることは完全に否定はできない。一理あるからこそ、新倉は反発もできずに頭を抱える。この胃がキリキリするような状況は、多くの社会人に刺さり、共感できるのではないだろうか。たった1時間弱の間に新倉は原点に立ち返り、大切なことに気付き、そして成長するのだが、見ている方もまたハッとさせられることだろう。どこか頼りなかった新倉が吹っ切れたとき、急に晴れやかにたくましくなる、その赤楚の表情の変化も必見だ。 そのほか、万丈龍我/仮面ライダークローズ役でその名をお茶の間に広めた「仮面ライダービルド」最終回のその後を描いた映画「ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ」(2019年)や、「仮面ライダービルド」完全オリジナルストーリーを照明や音響、特殊効果などステージならではの演出と迫力のアクションでおくるSPショー&SPトーク「仮面ライダービルド スペシャルイベント」(2018年)も放送される。この機会にぜひ、いろんな愛らしい赤楚の姿を堪能してみてはいかがだろうか。 構成・文=戸塚安友奈