三谷幸喜監督が10Pのシーンを白紙に戻した理由 『スオミの話をしよう』演出の裏側
三谷監督いわく、より具体的に伝えた方が理解を深められる人もいれば、あまり細かく伝えるとその言葉にがんじがらめになってしまう人もいる。好きなように演じてもらった方が魅力を発揮する人もいるという。
「舞台だと1か月ぐらい稽古をやるので、その人にどんな特徴があるかつかめるのですが、映画の場合はあまり時間がないので、どうすればその人の特徴を早くつかめるのかというのは非常に難しい作業。今回の西島さんや松坂さんは、その意味でとてもやりやすかったです」と感謝を述べていた。(取材・文:磯部正和)