大谷翔平はなぜ「異次元の存在」でもひたすら謙虚なのか…花巻東の寮生活で欠かさなかった「野球以外の日課」
■謙虚さを学んでほしかった ピッチャーが寮のトイレ掃除をするのは同校野球部の伝統だ。それには理由がある。「マウンドはフィールド上で最も高い場所です」と佐々木監督は言う。「そこは舞台と同じです。舞台に立てば、一番の注目を浴びます。誰よりも多くインタビューされ、記事にもなる」 だからこそ、監督は投手たちにトイレ掃除をさせることで謙虚さを教えたかったのだ。だが、この役割にはそれ以上の象徴的な意味合いもある。 「良いデパートのトイレはとても綺麗です。良いホテルでも、トイレは重要です」と佐々木監督は言う。「トイレを見れば、その場所の価値、そこにいる人たちがどんな気持ちで仕事に取り組んでいるかがよくわかります。マウンドがグラウンドで最も重要な場所であるのと同じように、トイレはその施設で最も重要な場所なのです。アメリカとは、少し考え方が違うかもしれないですね」 ---------- ロサンゼルス・タイムズ 1881年創刊。142年以上にわたって地元南カリフォルニア地域を中心に取材を行い、政治や社会、文化、スポーツなどの記事を精力的に報道。優れたジャーナリズムに対して贈られるアメリカで最も権威のある「ピューリッツァー賞」を複数回受賞。ウェブサイト(latimes.com)のユニーク訪問者数月間4000万人以上、日曜版の読者数160万人、紙版・電子版の週間読者数合計440万人を誇る。 ----------
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