日経平均が"大底"を迎えると予想するこれだけの理由
ブルームバーグによれば、イスラエルがイランにミサイル攻撃を行ったとアメリカ当局者2人が明らかにした(写真:ブルームバーグ)
4月19日の日経平均株価は大幅下落。前日比1011円安の3万7068円で引けた。地政学リスクの高まりもあるが、下落のきっかけは4月18日にアメリカ市場でハイテク株安となったこと。これが東京市場でも値ガサの半導体関連株の売りにつながった。半導体業界への不安感が台頭している。 これは半導体の製造工程のうち、後工程のボトルネックが背景になっていると考えられる。オランダのASMLホールディング(ASML)の第1四半期(2024年1~3月)決算(4月17日発表)では、受注が鈍かった。事前のアナリスト予想も鈍かったが、それをさらに下回った。 受注減の理由について、アナリストは中国向け輸出への規制強化と考えていたが、販売では中国向けは堅調でシェアを高めていた。逆に、韓国・台湾・アメリカ向けといった先進国向けが大きくシェアを落としていた。3月の日本の貿易統計を見ても、半導体製造装置の中国向け輸出はたいへん好調だった。
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木野内 栄治