「相手に対する気づき」を口にする

話しかけ上手な人が、さりげなくやっているのが、「相手に対する気づき」を口にすること。 これも、目の前の相手から、ふと気づいたことを口にすればいいだけです。 「あれ？　今日は早いですね」 「お、字がきれいですね」 「書類棚、整理してくれたんですね」 といった具合です。ほめるのはちょっと照れくさいという人も、“気づき”であれば、感情を抜きにして言えるので、さほど抵抗はないでしょう。 相手は「わかりました？」「そうですか？」と言いつつも、気づいてくれたことをうれしく思うはずです。“気づき”というのは、「あなたのことを認めています」「気にかけています」というメッセージになりますから。 【相手に対する気づきポイント】としては、おもに2つあります。 1　「見た目」の気づき 「春っぽいコートですね」「傘を持っていらっしゃいますけど、雨が降るんですか？」「今日は荷物が多いですね」「そのバッグ、使いやすそう」など、服、持ち物、表情など見た目から気づくことはいくらでもあります。 「素敵な靴」「いい笑顔」「おしゃれな眼鏡」など形容詞をつけると、ほめ言葉に。「そういうの、好きです」「センスを学びたい」など感想を加えるとさらにうれしい言葉に。 2　「行動」の気づき 「最近、忙しそうですね」「これから休憩ですか？」「気が利きますね」「仕事、一段落ですね」など。相手のやっている行動からの気づきを。 ただし、やりすぎは禁物。監視されているように感じるので、ときどきさらりと。 また、当然といえば当然ですが、相手に歓迎される気づきであること。間違っても、「あ、白髪……」とか「タレントの○○に似てますね(だれもが認める美男美女ならOKだと思いますが)」などの歓迎されない気づきは、礼儀として口にしないでおきましょう。