ヴァラン(C)Getty Images

コモは19日、元フランス代表のラファエル・ヴァラン氏が取締役に就任したことを発表した。 17歳でRCランスのトップチームデビューを飾り、その翌年にレアル・マドリーへ移籍したヴァラン。公式戦360試合に出場し、チャンピオンズリーグ3連覇など4度のビッグイヤーを掲げたほか、3度のラ・リーガ優勝など数々のタイトルを獲得。フランス代表としても93キャップを記録し、2018年にはワールドカップ制覇も達成するなど、若き頃から“優勝請負人”と呼ばれた。その後、2021年夏に加入したマンチェスター・ユナイテッドでもコンディション面で苦しむ時期もあったが、カラバオカップとFAカップ制覇に貢献。だが、今夏にセリエA昇格組のコモに移籍すると、1試合ピッチに立ったものの、ケガの影響もあって9月末に現役引退を発表した。 そして、この度、現役最後のクラブとなったコモにフロント入りすることが決定。クラブの発表によれば、ヴァランは取締役に就任し、青少年の育成、教育のサポートを務める模様。同選手は学問、リーダーシップ、職業訓練を青少年プログラムに統合することで、若いアスリートがサッカー以外の人生にも備えられるように手助けをすることを目指していくようだ。 そのほか、テクノロジーやイノベーションを取り入れたクラブの製品開発戦略についても助言を行っていくとのこと。クラブは「デジタルソリューションの改善、データ分析プラットフォームからチケット販売システムの強化まで、同選手の意見がファンとの関りや運営改善へのアプローチを進化させる指針になる」と期待している。 コモへの入閣が決まったヴァランは、クラブ公式サイトで以下のようにコメントしている。 「トップレベルのスポーツ選手になるということは、喜び、犠牲、そして限界を超えようとする絶え間ない意欲が伴う。私はキャリアを通じて、向上心と卓越した努力に突き動かされてきた。ピッチから役員への転身は、私のサッカー人生における終わりではない。私が楽しみにしている新たな始まりである。コモの役員に加わることで、スポーツの未来を形成しながら、スポーツに貢献し続けることができる」 「私のキャリアのこと新たなステージは、終わりではなく、第二の誕生だと感じている。コモの役員に参加することは私にとって刺激的なことであり、私の価値観に共鳴する野心的なプロジェクトに参加できることを楽しみにしている。我々はともに、若者の育成に投資し、教育機会を拡大し、クラブのビジョンを実現するための製品ソリューションを革新していく」