【小倉競輪 G1競輪祭】脇本雄太が競輪祭初V 近畿勢59年ぶり!胸を張ってGPへ
小倉競輪場のG1「第66回競輪祭」は決勝戦が行われ、寺崎浩平目標から捲りに転じた脇本雄太(35=福井)が優勝。賞金4790万円(副賞含む)を獲得した。脇本のG1優勝は22年8月の西武園オールスター以来、2年ぶり8度目となった。 自身を含め、数々のタイトルホルダー、大スターたちがはね返されてきたカベをぶち破った。 2年連続3度目の競輪祭決勝に挑んだ脇本が後輩の寺崎に乗り、番手捲りでV。近畿勢としては65年の加藤晶(京都)以来、実に59年ぶりとなる競輪祭V。グランドスラムへ、リーチ(残りは全日本選抜)をかけた。 「ホッとしています。頼もしい後輩が頑張ってくれた。競輪祭は特に獲りたいタイトルだった」 寛仁親王牌決勝に続いて寺崎マーク。準決後は「同じ失敗をしないように」と意気込みを示した。最終ホームからの犬伏の巻き返しに1コーナーから番手捲りに出た。 「親王牌の失敗があったから、今回獲れたと思う。犬伏君か松浦君のどちらかが入っているかなとは思っていた。キツかったけど振り切れて良かった。素直にうれしいですね」 準決終了時点で3年連続のグランプリ出場を確定させたが、2年3カ月ぶりのG1制覇。胸を張って静岡での大一番に向かうことができる。 「油断せずにグランプリに向かいたい。古性(優作)君と一緒に頑張ります」 2年ぶりのグランプリ制覇、そして来年2月はグランドスラム達成へ、脇本の挑戦は続く。 ◇脇本 雄太(わきもと・ゆうた)1989年(平元)3月21日生まれ、福井市出身の35歳。県立科学技術高卒。08年7月プロデビュー。通算967戦408勝。主な優勝はオールスター(18、22年)、寛仁親王牌(18、20年)、日本選手権(19、22年)、高松宮記念杯(20年)、競輪祭(24年)。KEIRINグランプリ2022。1メートル80、72キロ。血液型A。