他人の目が気になる・・・中学生の不登校は「思春期の繊細さ」が原因?(サトシくん第1話)
現在、研修医として忙しい日々を送るサトシくんですが、中学時代は不登校に悩んでいました。当時、ご両親はサトシくんをなんとか学校へ行かせようとしましたが…… 【漫画】研修医が振り返る、不登校だった中学時代 漫画家のおがたちえさんが、不登校サバイバーを取材。臨床心理士の橋本紋加さんによる解説とともに、体験談を連載漫画でお届けします。
サトシくんの場合 第1話
中学2年生で不登校になってしまったサトシくん。もともと朝が苦手だったうえに、学校でからかわれたことなどが、思春期のサトシくんにとって大きなストレスになってしまったようです。
両親はサトシくんをなんとか学校へ行かせようとします。しかし、それによってサトシくんはますます辛い思いをすることに……。
サトシくんのコメント
不登校のきっかけは些細なもので、自分でもハッキリとは覚えていません。 親としては周りと比べてしまうのもわかりますが、普通を押し付けられるのが、とても辛かったのを覚えています。
臨床心理士・橋本紋加先生のコメント
フツウというのは辛い言葉ですね。フツウというのは誰かがはっきり決めたわけでもないのに、みんななんとなく知っていて、しかもそれができて当たり前、フツウでないのは悪いことだという雰囲気があります。でも、フツウの人なんて実際には存在しないのですけれど。 家でも学校でもフツウでないことが受け入れてもらえないのは不安で緊張する毎日だったのではないかと思います。フツウと比べられるのも辛かったと思いますが、自分はどうしてフツウでいられないのだろう?というのもサトシさんにとって辛い問題だったのではないでしょうか。
おがたちえ(漫画家),橋本紋加(臨床心理士・公認心理師)