リング誌元編集人が寺地vsカニサレスを予想「王者が勝つか負けるかではなく、どのラウンドで勝つか」
『ジ・アメージングボーイ』寺地拳四朗が臨む自身15度目の世界戦が1月23日(火)、エディオンアリーナ大阪で行われる。不利が伝えられる挑戦者のカルロス・カニサレスに、日本が誇る2団体統一王者を脅かすチャンスはあるのか? 大手ブックメーカーのオッズを踏まえ、名門『The Ring』誌(リングマガジン)元編集人で本誌格闘技部門副編集長のトム・グレイが勝敗を予想する。 【動画】カニサレスが泥臭いファイトで、寺地への挑戦権を勝ち取ったマテリョン戦フルマッチ動画を本誌記事内で紹介中
寺地(22勝1敗、14KO)は、現在のライトフライ級で世界屈指のファイターだ。同じ日本のファイターである井上尚弥のように、寺地もアンディスピューテッド・チャンピオンを目指しているが、ライトフライ級界隈では様々な事情から4団体統一戦実現は険しく、ジェシー『バム』ロドリゲスとの対戦を想定してのフライ級転向も囁かれている。 一方のカニサレス(26勝1敗1分、19KO)はWBAの指名挑戦者で、評価の低いベルトではあるが一時期WBA世界ライトフライ級レギュラー王座を手にしていたこともある猛者だ。彼の唯一の敗戦は2021年のエステバン・ベルムデス戦のみ。その後はダニエル・マテリョン相手にテクニカル・デシジョンで勝利したのを含め4連勝を記録。被弾を恐れず圧を掛け、鋭い左ボディを軸に相手の体力を削る泥臭いボクシングを武器にする。 王者優位の下馬評ではあるが、大手ブックメーカーのオッズを参考に、寺地 vs. カニサレスの試合展開と勝敗を予想していく。
寺地拳四朗 vs. カルロス・カニサレスの勝敗オッズ
米大手ブックメーカー『BetMGM』によれば、寺地が「-714」で有利、カニサレスが「+450」、ドローが「+1800」で不利で、寺地優勢とみられている(日本時間1月22日15:00時点)。 このオッズ形式はアメリカンオッズ式と呼ばれるもので、「-700」であれば、100ドルを得るには700ドル必要。逆に「+1800」なら100ドル賭けて1800ドルが得られる。
寺地拳四朗 vs. カルロス・カニサレスの決着方法別オッズ
ボクシングオッズポータル『Pro Boxing Odds』によると、米ブックメーカー『Funduel』での決着方法別オッズは以下のようになっている(日本時間1月22日15:00時点)。 オッズの傾向から寺地のKO勝ちが予想されていることが分かる。 ・寺地のKO/TKO/テクニカル・デシション/失格での勝利:-112 ・寺地の判定勝ち:+178 ・カニサレスのKO/TKO/テクニカル・デシション/失格での勝利:+750 ・カニサレスの判定勝ち:+1280