リング誌元編集人が寺地vsカニサレスを予想「王者が勝つか負けるかではなく、どのラウンドで勝つか」
スポーティングニュース(トム・グレイ)による予想
どんな試合でも高い確率でアップセット(番狂わせ)が起こりうるのがボクシングである。それでも、この一戦で寺地の不利に賭けるのは金をドブに捨てるようなものだ。この試合の焦点は彼が勝つか負けるかではなく、どのラウンドで勝つかだ。 経験、テクニック、クイックネスなど、すべての面でチャンピオンに分がある。KO率を見ると、寺地の63%に対して、カニサレスが73%と挑戦者の方が高い数字を残しているが、この数字は対戦相手のレベルも考慮に入れて考える必要があるだろう。 カニサレスはベルムデス戦で第6ラウンド、見事な右のパンチにダウンを喫して敗れた。一度ダウンを喫した選手には、常にダウンを喫する可能性がある。寺地陣営はそのことを熟知しているはずだ。 『アメージング・ボーイ』寺地は序盤、ジャブとボディショットでダメージを与えてくるだろう。挑戦者も早い段階から危機を察知するはずで、そうなると今度は挑戦者にミスが生まれてくる。 寺地のようなエリートクラスのファイターに対しては、ひとつでもミスを犯せば終わりだ。最終的にチャンピオンの強烈なパンチと立て続けのラッシュで、レフリーが試合を止めざるを得なくなるだろう。 <スポーティングニュース(トム・グレイ)の予想:寺地の5ラウンドTKO勝ち> ※本記事は国際版記事を翻訳し、日本向けの情報を加えた編集記事となる。翻訳・編集:石山修二、編集:スポーティングニュース日本語版編集部 神宮泰暁
スポーティングニュース(原文:Tom Gray、翻訳・編集:石山修二)