原点の場所で新年スタート!パリ五輪内定・レスリング女子藤波朱理選手の“二十歳の誓い”
深緑色の振り袖を着たこちらの女性。パリオリンピックに内定した、三重県四日市市出身・レスリング女子53キロ級の藤波朱理選手だ。いよいよ二十歳で迎える、パリオリンピック。両親への感謝の思いと、オリンピックに向けた“二十歳の誓い”とは。
初練習は“原点の場所”!得意のタックルで男子選手を圧倒
ハタチで迎える、パリオリンピック。朱理選手の初練習は1月3日、母校の「いなべ総合学園高校」で始まった。 新年の挨拶として、「今年はオリンピックの年という事で、自分の小さい頃からの夢だったオリンピックの年です。絶対にそこで優勝できるように頑張るので皆さんも頑張ってください」と述べた朱理選手。お正月から朱理選手の動きはキレキレ!得意のタックルで男子選手を圧倒していく。
普段は父・俊一(としかず)コーチと2人、東京の日本体育大学で練習をしている朱理選手。年末年始を三重の実家で過ごし、初練習は小さい頃から練習している原点の場所を選んだ。そんな2人の姿を目に焼き付けるように、静かに見守っていたのが、母・千夏さん。「いつも気合いは入っていると思いますけど、一段と頑張らないと思っているんと違うかな」と話した。
3歳からレスリングを始め、夢見てきたオリンピックの舞台。お父さんと手をつなぎ、初めて挑んだ全国大会では、試合の途中で泣き出してしまった朱理選手。あの日から16年、あの頃と同じく、セコンドの父とともに挑んだ、去年の世界選手権の決勝。相手に1ポイントも与えない圧倒的な強さで、父の目の前でパリオリンピックの切符を手に入れた。 試合終了後、父に笑顔でタックルをした朱理選手。その様子を眺めながら、画面越しで応援していた母・千夏さんは、「あっはは お父さんうれしそう!よかったね・・・」と感動の涙を流した。
両親へ感謝「人生かけて親孝行していきます」
昨年11月、地元の支援者や友人など、約230人が集合し、世界選手権の優勝を祝い開かれた祝勝会。朱理選手はいつもと違ってスーツ姿。足もとには、スニーカーを合わせていた。実はこのスニーカー、両親からのプレゼント。パリ五輪にちなんだ、フランス国旗カラーのスニーカーだ。