原点の場所で新年スタート!パリ五輪内定・レスリング女子藤波朱理選手の“二十歳の誓い”
朱理選手も、両親にある“逆プレゼント”をしていた。母・千夏さんが見せてくれたのは、誕生日の朝一番に朱理選手から送られてきたLINE。そこには、“生んでくれてありがとう、人生かけて親孝行していきます”というメッセージが。「めっちゃ泣きました。彼女を見て、私も母に言わなきゃなとか考えさせられます」と嬉しさを滲ませた千夏さん。 母も感心するほど、"感謝の言葉"を大切にしている朱理選手。その原点は、原点は、小学校の卒業文集に残されていた。
小学校の卒業文集で綴った“誓い”
その原点は小学校の卒業文集で書いた、"未来の自分へ宛てた手紙"の中に残されていた。 「12歳の藤波朱理の将来の夢は『オリンピックのレスリング競技で優勝する。 そして歴史に名前を残すこと』だ。おい、そこの藤波朱理。元気か。楽しんでるか。人間的にもレベルが高いか。応援してくれている人を大切にしているか。しんどいと思うけど、あきらめるな藤波朱理。応援してくれる人は、必ずいるから。きっとあなたの未来は明るい。」 6年生のときに誓った、"応援してくれる人を大切にすること"。その誓いをハタチになった今も、守り続けていたのだ。
夢を実現する!パリ五輪の目標は“金メダル”
元日、朱理選手の姿は両親とともに地元の神社にあった。新年最初の日に履いていたのは、もちろん、両親からもらったあのスニーカー! お参りをすませ、緊張の面持ちで臨んだのは「おみくじ」。「大吉の予感しかしやんよ、うち」と自信満々の朱理選手だったが、結果は「末吉」。おみくじは不本意な結果に。でも、気にしないことに決めた朱理選手。去年もおみくじも「大吉」ではなかったが、連勝記録を吉田沙保里さん超えの130に伸ばし、自分の実力で夢の切符を掴みとることができた。
初詣の最後、朱理選手が書いた絵馬。そこには、「夢実現」の力強い3文字が書かれていた。 “夢”の中身について、「パリ五輪で金メダルを取ることです。全ては今年にかかっていると思うので、今年をいい1年にすることしか考えていない。(両親の)サポートに感謝して、後は自分がやるだけなのでしっかり準備してパリ五輪に備えたいと思います」と語った朱理選手。 父・母・娘で挑むパリオリンピック。藤波家の“”夢実現”の日まで、あと半年だ。