横浜DeNAが4連勝でついに首位ヤクルトと6ゲーム差…最大17.5ゲーム差から逆襲した”勢い”の理由は?
横浜DeNAが12日、神宮球場で行われたヤクルトとの1、2位対決に4-3で競り勝ち4連勝、ゲーム差を「6」に縮めた。一方のヤクルトは7連敗。先発の大貫晋一は、4番の村上宗隆に2試合にまたがる2打席連発となる41号ソロを浴びて先制を許したが、2-2の同点で迎えた6回にソトが7月16日のヤクルト戦以来となる10号2ランを放ち勝負を決めた。試合前に代打の切り札、オースティンが新型コロナの陽性反応で離脱する緊急事態の中での価値ある勝利だった。
オースティンが新型コロナで離脱もソトが決勝10号2ラン
雨の神宮で濡れた燕の背中を視界に捉えた。 「まず初戦」と“ハマの番長”が重要視していた首位ヤクルトとの初戦に4-3で競り勝った。横浜DeNAは7月4の時点で首位のヤクルトに最大17.5差をつけられていたが、ついに6ゲーム差まで接近したのである。スポーツ各紙の報道によると三浦監督は、「大きな勝利だと思います」と語り、このカード初戦を制した意味を噛み締めていたという。 勝負を決めたのは、新型コロナによる離脱から復帰3試合目のソトのバットだった。 オスナの13号ソロで同点に追いつかれた直後の6回無死一塁で6番のソトに打席が回ってきた。 「いい打席にしようと。ストライゾーンに来たら自分のスイングができるように準備していた」 カウント2-2から“ライアン”小川が投じたチェンジアップが、高めに浮くと、しっかりとためてフルスイング。打球は、雨脚が強くなっていた雨をつんざきレフトスタンドに突き刺さった。 「緊迫した試合のなかでホームランを打てたことがよかった。しっかりと前で捉えることができた」 試合前にはチームに動揺が走った。まだスタメン復帰はできないものの相手チームからすれば”恐怖の代打”オースティン、中継ぎの三上、三塁コーチの田中コーチがスクリーニング検査による新型コロナの陽性反応で離脱したのだ。「(新型)コロナ(の陽性に)になったときもファンの応援に支えられた」というソトは、仲のいいオースティンへの思いをそのバットに乗せたのかもしれない。大和、9日にサヨナラヒットを打つなど活躍していた大田が発熱による新型コロナの陽性判定で離脱するなど、戦力は万全ではないが、今のチームには、それをカバーする勢いがある。