【住之江ボート・SGグランプリ】桐生順平が2度目の頂点へ神速ターン
ボートレースの〝頂上決戦〟住之江ボートの「SG第39回グランプリ」は22日、トライアルをクリアしたベスト6が12Rで覇を競う。 あの感動と興奮をもう一度…。桐生順平(38、埼玉)がトライアル2nd3回戦を逃げ快勝。待望の白星を挙げて準Vだった2019年大会以来、4度目のファイナル進出を果たした。 「悪くないけど特徴はない。もっと上積みできるはず。整備も考える」 激動の一年だった。4月の児島GⅠ72周年の準優で無念のフライング。休み明け初戦の戸田(8月)で再びFに散り、12年以来、12年ぶりの〝年間2本の勇み足〟。「GⅠ準優のFや、けが…。したことがないようなことがあった。本当に苦しかった」と振り返る。 転機は突然やってきた。10月に地元で行われたダービーだ。3号艇で6強入りを果たし、3コースから強烈なツケマイで1号艇の峰を撃破。「うれし過ぎて、どう表現していいか分からないですね」と感情を爆発させた。この優勝が効いて選出3位で4年連続のGP出場。狙うはもちろん17年の住之江大会以来2度目の黄金ヘル戴冠だ。 「あとは自分の腕次第ですね」 大一番は2号艇。代名詞の神速ターンで〝てっぺん〟に上り詰める。(加納空樹)