【時系列でわかる⑩】イスラエル軍「地上作戦をガザ地区全域に拡大」戦闘激化(25日~12月3日まで)
■11月27日 戦闘休止が延長されるか焦点
27日に戦闘休止4日目の最終日を迎える中、アメリカのバイデン大統領は戦闘の一時休止を28日以降も継続させることが目標だと述べました。ハマス側も戦闘休止期間を延長することを要請しています。 一方、ネタニヤフ首相はガザ地区を訪れ、前線の兵士らを激励しました。また、バイデン大統領と協議し、今後について次のように述べています。 ネタニヤフ首相「毎日10人の人質が追加解放されるのであれば、延長を歓迎する。ただ、私が(バイデン)大統領に伝えたのは、最終的には、全面的な軍事作戦に戻る。ガザが元に戻らないようにし、ハマスをせん滅する。もちろん人質もすべて取り戻す」 ネタニヤフ首相はこう述べ、戦闘休止延長は歓迎するものの、せん滅作戦は続けると強調しています。
■日本時間11月28日未明 イスラエルとハマス 戦闘一時休止「2日延長」で合意
イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘の一時休止をめぐり、ハマスは日本時間の28日未明、戦闘の一時休止を2日延長することで合意したと明らかにしました。 ロイター通信によりますと、イスラエルとハマスの戦闘の一時休止をめぐり、ハマスは日本時間の28日未明、戦闘の一時休止を2日延長することで合意したと明らかにしました。また、カタール外務省の報道官もSNSを通じて、「ガザ地区の人道的な戦闘休止を、さらに2日延長することで合意に達した」と発表しました。 ハマス側は、これまでに戦闘休止の期間を延長するよう要請していました。一方、イスラエルのネタニヤフ首相は26日、「毎日10人の人質が追加で解放されるのであれば、延長を歓迎する」と述べた上で、休止の延長は歓迎するものの、ハマスのせん滅作戦は続けると強調していました。
■11月27日 新たに人質11人解放…計69人に イスラエルとハマス、戦闘休止“2日間延長”で合意
イスラエルとイスラム組織ハマスは、追加の人質解放とひきかえに戦闘休止を2日間延長することで合意しました。 ハマスは27日、4回目の人質解放の映像を公開しました。ハマスの戦闘員が車イスにのせた人質を赤十字側に引き渡し、飲料水を手渡す場面などが映っています。人質の扱いに配慮していることをアピールする狙いがあるとみられます。 新たに解放されたのはイスラエルと外国の国籍をもつ11人です。これまでの4日間の戦闘休止で、およそ240人いる人質のうち、69人が解放されたことになります。 こうした中、イスラエルとハマスの仲介役を担ってきたカタールは、戦闘休止を2日間延長することで双方が合意したと明らかにしました。ハマス側も戦闘休止の延長で合意したことを明らかにしていますが、イスラエルはまだ公式にコメントしていません。イスラエルメディアは、合意の条件である追加の人質解放について、28日に解放予定の10人のリストがイスラエル側に届いたと伝えています。