【時系列でわかる⑩】イスラエル軍「地上作戦をガザ地区全域に拡大」戦闘激化(25日~12月3日まで)
10月7日、中東パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」が、イスラエルに向けてロケット弾などによる激しい攻撃を開始。イスラエル側も反撃し、武力衝突が激化しています。 パレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を再開したイスラエル軍は、イスラム組織ハマスに対する地上作戦をガザ地区の全域に拡大したと発表しました。 武力衝突をめぐる動きを、時系列でまとめます。 (記事中の日付は原則、現地時間です)
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■11月25日 ハマス、新たに人質17人を解放 イスラエルとの合意に基づき
イスラエル軍は、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の合意に基づき、25日夜、人質となっていたイスラエル人と外国籍の人、あわせて17人が新たに解放されたと明らかにしました。人質の解放は2日連続で、イスラエルに到着したということです。 また、パレスチナの通信社によりますと、イスラエル側が拘束していたパレスチナ人の囚人39人も新たに釈放されたということです。 こうした中、24日に解放された人たちは続々と家族との再会を果たしています。母親とともに解放された9歳のオハドくんは、搬送先の病院で父親のジヒリさんと再会しました。また、4歳のラズちゃんと2歳の妹も父親と再会しました。 記者「女性や子どもの人質の解放が続く中、テルアビブでは、すべての人質の解放を求めて、大規模な集会が行われています」 およそ10万人が参加した集会では、人質の家族や友人らが「今すぐ全員を解放せよ」と声をあげ、訴えました。
■11月26日 戦闘休止3日目 ハマスが人質17人を解放 イスラエル側はパレスチナ人39人を釈放
イスラエルとイスラム組織「ハマス」が合意した戦闘の休止期間は26日、3日目に入り、新たに人質17人が解放されました。 イスラエル軍は、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の合意に基づき、26日の夜、新たに人質が解放されたと明らかにしました。人質の解放は3日連続で、新たにイスラエル国籍14人と外国籍3人の人質が赤十字に引き渡されたということです。 アメリカのバイデン大統領は、解放されたうち1人はアメリカ国籍の4歳の女の子だと発表しました。アメリカメディアによると、イスラエルとアメリカの二重国籍だということです。 また、ハマスの発表によりますと、外国籍の3人はタイ国籍だということです。 一方、パレスチナ系メディアによりますと、イスラエル側はパレスチナ人39人を釈放したということです。 アメリカのバイデン大統領は解放を受け、「人質の救出や人道支援のために戦闘の一時休止を明日以降も継続させることが目標だ」と述べました。 一方、イスラエル政府は26日、ネタニヤフ首相がパレスチナ自治区ガザ地区に入り、ハマスによる地下トンネルを視察したと発表しました。 ハマス側は、戦闘休止期間を延長することを要請していますが、ネタニヤフ首相は、「我々は勝利するまで続ける。止めるものは何もない」と述べ、戦闘を再開することを示唆しました。