30歳代~60歳代までの「貯蓄ゼロ・貯蓄2000万円以上」世帯の割合を比較してみた
10月15日は、老後の収入源となる公的年金の支給日でした。 多くの人は、65歳以上から本格的な年金収入に頼る生活が始まります。 ◆年代別に「貯蓄ゼロ・貯蓄2000万円以上」の割合をグラフで見る 老後の生活に向けて、貯蓄や資産運用などで老後資金を備えている人も多いのではないでしょうか。 今回は、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」のデータをもとに、30歳代~60歳代の貯蓄ゼロと貯蓄2000万円以上の割合、および平均貯蓄額をご紹介します。 それぞれの世代の貯蓄の実態を見てみましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【30歳代~60歳代】貯蓄ゼロと貯蓄2000万円以上の割合は?
まずは、30歳代~60歳代の貯蓄ゼロと貯蓄2000万円以上の割合を見ていきましょう。 ●【単身世帯】30歳代~60歳代の貯蓄ゼロと貯蓄2000万円以上の割合 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、単身世帯の貯蓄ゼロと貯蓄2000万円以上の割合は下記のとおりです。 【単身世帯 30歳代~60歳代の貯蓄ゼロの割合】 ・30歳代:34.0% ・40歳代:40.4% ・50歳代:38.3% ・60歳代:33.3% 【単身世帯 30歳代~60歳代の貯蓄2000万円以上の割合】 ・30歳代:7.1% ・40歳代:8.6% ・50歳代:13.7% ・60歳代:23.1% ●【二人以上世帯】30歳代~60歳代の貯蓄ゼロと貯蓄2000万円以上の割合 次に、二人以上世帯の30歳代~60歳代の貯蓄ゼロと貯蓄2000万円以上の割合を見ていきましょう。 【二人以上世帯 30歳代~60歳代の貯蓄ゼロの割合】 ・30歳代:28.4% ・40歳代:26.8% ・50歳代:27.4% ・60歳代:21.0% 【二人以上世帯 30歳代~60歳代の貯蓄2000万円以上の割合】 ・30歳代:6.6% ・40歳代:11.8% ・50歳代:16.6% ・60歳代:30.0% 単身世帯と二人以上世帯を比較すると、単身世帯のほうが貯蓄ゼロの割合が多く、2000万円以上の貯蓄の割合も少なくなっています。 60歳以上になると貯蓄額2000万円以上の世帯の割合は増え、単身世帯は23.1%、二人以上世帯は30.0%です。 子どもの教育資金等が終わり資産形成に多くの資金を回せたり、定年退職金がもらえたりした影響が考えられます。 しかし、60歳代で単身世帯、二人以上世帯ともに貯蓄ゼロの世帯が2~3割あり、貯蓄がない世帯と貯蓄2000万円以上ある世帯の経済格差が浮き彫りになっています。