[NBチャンピオンシップU-16]飯塚は連覇届かず、準優勝。守備で存在感のMF今泉瑛翔は目標のボランチ超えへ「もっと頑張っていきたい」
[9.16 NBチャンピオンシップU-16決勝 上越高 1-1(PK4-3)飯塚高 時之栖うさぎ島G] 【写真】「めっちゃカメラに抜かれてた」「それにしてもかわいい」“勝利の女神”が再び降臨 「ニューバランスチャンピオンシップ2024 U-16」連覇を狙った飯塚高は、FW石黒聡のゴールで先制したが、追いつかれ、PK戦で敗戦。頂点に届かず、悔し涙を流す選手もいた。 だが、予選リーグから3日間で計7試合を走り抜き、個々が成長する大会に。中でも。印象的な動きを見せていたのが、MF今泉瑛翔(1年=アリーバFC出身)だ。身長165cmと小柄で、スピードで差を生み出すタイプでもない。 それでも、身体能力が高く、球際で無理がきく。守備面に自信を持つボランチは、連続した動きと強度でボールホルダーにプレッシャーにかけ、セカンドボールを身体に当てていた。「やっぱり自分がボランチで相手の攻撃の芽を潰さないと、と思って全力でやっていました」。また、空中戦でも強さを発揮。決勝でもその特長を披露していた。 飯塚は前回大会で2度目の優勝。ボランチのポジションで抜群の守備能力を発揮したMF保科剛が大会MVPに選ばれている。2008年早生まれの保科はその後、U-16日本代表に選出。Jクラブも注目する選手になっている。 今泉はその保科を目標の選手に挙げる。「ほんとに剛君を見てきたんで。去年のニューバランスの大会(の映像)も見て、(保科のように、)『中心になる』という気持ちでこの大会に臨みました」。先輩に並ぶことはできずに準優勝。「剛君もこの大会でMVP取って、自分、そこを超えられなかったんですけど、もっと頑張っていきたい」と悔しさを糧に成長することを誓っていた。 「ニューバランスチャンピオンシップ2024 U-16」で守備面の自信を深めたが、より上に行くためには「やっぱり攻撃の面が足りない」。パスの質などをより向上させる意気込みだ。その今泉は、「この大会はほんとにみんないい経験したと思う。もうほんと、自分たちの気持ちだけでここまで上り詰めてきたんで、今後もっと努力して……人一倍、相手よりもっと厳しい練習して頑張りたい」。チームメートとともに、今大会で戦ったライバルたち以上の日々を過ごす。