石破首相「誠心誠意説明する」“過去最大”予算案決定するも…野党“対決姿勢”で審議は難航か 与党は国民民主と維新に秋波
FNNプライムオンライン
政府が決定した2025年度予算案は、一般会計の総額が115兆5415億円と過去最大を更新しました。 高齢化が進む中、年金や医療などの社会保障費に38兆2778億円を計上し、保育士の配置改善など保育の質の向上に2903億円を充てます。 防衛力の強化に伴い、防衛費は8兆7005億円となりました。 一方、税収は過去最大の78兆4400億円を見込んでいますが、国債を新たに28兆6490億円発行します。 財源の4分の1を借金に頼る厳しい財政状況が続きます。 この予算案の国会での審議はどうなるのでしょうか。 国会記者会館から、フジテレビ政治部・門脇功樹記者が中継でお伝えします。 衆議院で過半数を割りこむ「少数与党」のため、2025年1月の通常国会での予算審議も難航が予想されます。 石破首相は27日午後、野党の協力を得るため「誠心誠意、説明する」と強調しました。 石破首相: 年明けの国会におきまして誠心誠意説明をさせていただき、早期の成立を目指したい。野党の方々が賛成していただくことがなければ、成立いたしません。 2025年は7月に参議院選挙も控えていて、「野党側は対決姿勢を鮮明にする」と警戒する声が自民党内から上がっています。 また、衆議院の予算委員会は委員長ポストを立憲民主党が握っている上、野党は旧安倍派の政治資金事件で元会計責任者を参考人として招致するよう求めています。 こうした中、与党が予算の成立に向け秋波を送るのが、国民民主党と日本維新の会です。 年収103万円の壁の見直しの協議を年明けも続ける国民民主と一致点を探りつつ、教育無償化を求める維新とも協議を進め、一定の結論を出すことで協力を得たい考えです。 「両にらみ」で協力を得ようとしている与党ですが、予算案に賛成する確約を得られるかは不透明で、衆議院で採決が行われる2月末が攻防のヤマ場となりそうです。
フジテレビ,政治部
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