「臭い」「暑い」「疲れる」 タクシーの「車内デザイン」は本当に今のままでいいのか?
タクシー車両の変革と未来
タクシーの車両は、以前はセダン型が主流だった。前の助手席にひとり、後ろに3人の計4人が乗れるスタイルで、荷物は主にトランクに入れる形が一般的だった。 【画像】9月13日発表! これがトラック運転手の「最新賃金」です(計12枚) しかし、 ・トヨタ:コンフォート、クラウンコンフォート ・日産:クルー、セドリック などのタクシー専用車両は、次第に販売が終了し、2018年以降はタクシー専用の内装的特徴、 ・シンプルなデザイン ・経済性重視の車内 ・乗客の快適性と運転手の利便性のバランス を持つセダン型車両自体が生産されなくなった。 これにともない、高齢者や障がい者の増加に対応するために、トヨタがユニバーサルデザインタクシー用のトールワゴン型としてジャパンタクシーを導入した。最近、皆さんも街中でこのワゴン型の丸みを帯びたデザインのタクシーを見かけるだろう。それがジャパンタクシーだ。 ただし、ジャパンタクシーは庶民的なイメージが強く、VIP対応には向かないという声も多い。そのため、タクシー事業者のなかには、3ナンバーの高級セダンや高級ワゴンを一部導入して、用途に応じて使い分けを行うところも増えている。
タクシー車両の三大不満点
今のタクシー車両には 「乗客の快適性の欠如」 という問題が多く指摘されている。特に、多くの車両を調達している民間のタクシー事業者の知人たちと話をすると、乗客からの主な不満が三つある。 ・座席が硬くて疲れる ・空調が効かない(特に冷房が効かないという意見が多い) ・臭い という点だ。「臭い」については、高齢の運転士が増えたことによる ・体臭や口臭等の加齢臭 ・整髪料の臭い ・喫煙後の臭い などが耐えられないと感じる乗客が多いという意見が意外にも多い。 また、ピーク時には車内の清掃状況や衛生管理に問題が生じることもある。さらに、ユニバーサルデザイン型のジャパンタクシーでも、車両の寸法を小さくしているため、車いすの乗降に時間がかかるという声も依然として根強い。