奈良県産食材にこだわり 奈良市「道の駅クロスウェイなかまち」内覧会 直売所やレストラン、ドッグラン併設
11月30日に開業する奈良市中町の「道の駅クロスウェイなかまち」で27日、開駅プレイベントがあり、内覧会と消防訓練が行われた。 [写真]県産の野菜、大和牛や大和ポークなどこだわりの食材を使ったイタリアンと和食が楽しめる「なかまちキッチン」=27日、奈良市中町のクロスウェイなかまち
同駅は県内17番目の道の駅で第二阪奈道路と県道枚方大和郡山線が交差する中町インターチェンジ南に位置。国宝級の蛇行剣や盾形銅鏡などが発見された富雄丸山古墳と隣接し、新たな県内観光のゲートウェイとなりそうだ。 約3.4ヘクタールの敷地には、新鮮な農産物・特産品直売所、レストラン、カフェ、無料で使用できる芝生広場、ドッグラン、サイクルステーションも併設。駐車場は約1万平方メートルあり、257台と大型バス20台の駐車が可能。内覧会の参加者は、レストランで県産食材を使用したイタリアンや和食を楽しんだり、特産品を購入したりしていた。 また、同施設は非常用発電設備や防災倉庫などを備えており、2021年、国土交通省の「防災道の駅」に選定。災害時には救助、救援の拠点として活用される。この日は、レストランでの火災発生を想定して奈良市消防局や県警、自衛隊、 DMAT(災害派遣医療チーム)、施設職員ら約150人が参加して大規模な訓練が実施された。
火災発生後、次々と緊急車両が道の駅に参集し、けが人の救助から、緊急性に応じて治療の優先順位を決めるトリアージや消火活動まで速やかに行われた。 同駅統括責任者代理の佐田いち子さんは「地域の方はじめ遠隔地からも愛していただける道の駅になれば」と話す。