子どもが生まれたため、車を「ヴェルファイア」に買い替えるつもりです。購入により生活が苦しくならないでしょうか。
子どもが生まれたことにより、子育てのしやすい車に買い替える人も多いのではないでしょうか。ミニバンは車内が広く、安全性も高いことから、ファミリー層にも人気の車です。 ミニバンの「ヴェルファイア」を購入した場合、お金の面で生活に無理が出ないか、価格や維持費などを細かく見ながら検証します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
ヴェルファイアの価格と自動車の全国統一価格
ヴェルファイアはトヨタ自動車が販売するLLクラスのミニバンです。広く快適な車内に、安定した走行性能、高い安全性で人気の車種になります。 総務省の小売物価統計調査によると、2024年4月の普通乗用車の全国統一価格は約352万円です。ヴェルファイアの価格は、新車で655万円~892万円(税込み)なので、平均と比較するとかなり高い部類に入ります。 ヴェルファイアは普通乗用車の中でも大型なので、価格は高くなる傾向にありますが、1番安いモデルでも655万円というのは、ミニバンの中でも高めの車種だと言えるでしょう。 ヴェルファイアの購入が贅沢であるかは、世帯の貯蓄や年収などが影響すると思いますが、ミニバン自体はファミリー層に人気のある車です。 車内が広いミニバンは、チャイルドシートやベビーカーを乗せやすく、安全性の高さを考えても、小さな子どもがいる家庭と相性がいいと言えます。
車の維持費は年間どれくらいかかる?
車は購入費だけでなく、維持費も必要になります。税金やメンテナンス費用は車が大型になるほど高額となるため、注意が必要です。ヴェルファイアを基準に考えたとき、以下の維持費がかかります。 ◆税金 車の税金には、自動車税と自動車重量税があります。自動車税は、毎年4月1日時点で自身が所有する車に対して課税される税金です。税額は車の総排気量が増すごとに高くなる仕組みです。ヴェルファイアの排気量は、ターボガソリン車で2393ccなので、年間4万3500円が課税されます。 自動車重量税は、自動車の重量に応じて税額が高くなる仕組みです。車検の際に次の車検までの年数分をまとめて支払います。自動車購入から12年目までは、0.5トンごとに年間4100円課税されます。 ヴェルファイアの総重量は2180kgなので、区分は2トンとなり、4100円×4=1万6400円が年間の税額です。自動車税と自動車重量税を合わせると、年間5万9900円がヴェルファイアの税金面での維持費になります。 ◆保険料 車に乗っていて、事故を起こしたときのための保険料も維持費に含まれます。車の保険には、必ず入らなければならない自賠責保険と、車の所有者が任意で加入する任意保険があります。 自賠責保険の保険料は、加入する保険期間に応じて決まります。36カ月の保険期間を適用した場合は、1年の保険料は約7896円です。 任意保険は、補償をどの程度行うかによって保険料に大きな違いが出ます。自賠責保険の保険料よりも高額となるため、加入する場合は維持費がさらに高いです。 加入するかどうかは車の所有者が自由に決められますが、損害保険率産出機構の調査によると、任意保険の加入率は80%を超えており、多くの人が任意保険を必要なものとして認識していることが分かります。 ◆その他の維持費用 車の維持費には、税金や保険料のほかに、メンテナンス費用やガソリン代、駐車場代などが含まれます。 メンテナンスにかかる費用は大きなものだと車検があります。車検は新車購入時だと3年後、以降は2年ごとに必ず受けなければなりません。一度の車検で10万円前後の費用がかかるのが相場です。 ガソリン代は車を運転する以上は必ずかかりますし、駐車場代も住む場所によっては払わなければならないので、維持費として計算しておく必要があります。