「野菜ジュース」と「白ご飯」、「疲れない体」になるのはどっち?専門医に聞きました
ジュースやスポーツドリンクには要注意
「液体の糖質は、慢性疲労の原因になるだけでなく、糖尿病に罹りやすい危険な食材なのです。糖尿病に罹れば、その合併症で腎臓がやられ、さらに疲れやすい体になってしまいます。 気をつけてほしいのは、健康に良さそうな野菜ジュースやスポーツドリンクにも糖質がたくさん含まれていることです」 牧田医師によると、実際に学校の部活動でスポーツドリンクを多飲していた中学生が、いきなり高血糖で 昏倒(こんとう)し、救急車で搬送された事例も報告されているのだとか。 「こうしたケースを“ペットボトル症候群”と呼びますが、若くして重症の糖尿病を発症しているわけで、実に深刻な問題です。 とくに炭酸が入っている飲み物は、清涼感にごまかされ甘さに気づきにくくなります。しかし、ためしに蓋を開けたまま放置し、炭酸が抜けた状態で飲んでみると、砂糖水のような甘さに驚くはずです。 つまり、清涼飲料水は、自分が想像しているよりも遙(はるか)に多くの砂糖を摂ってしまう飲みものなのです」 甘い炭酸飲料、コーヒーチェーンの甘々コーヒー飲料なども危険な飲み物といえそうです。時々リフレッシュに摂取したくなりますが……。 「どうしてもシュワシュワとした飲み物を飲みたいのなら、炭酸水を飲んでもいいでしょう。なんの味付けもしていない炭酸水なら、余計な糖質を摂ってしまう懸念はありません。 水は飲めば飲むほど腎臓に良いということが研究でわかっています。できれば1日2リットル以上の水分を摂るように心掛けましょう」
『疲れない体をつくる最高の食事術』 (著・牧田善二、税込1,650円、小学館) 最新調査では日本人の約8割が「疲れている」と回答するなど、疲労はもはや「国民病」です! 疲れ知らずの名医はその原因を「最大の問題は食事」と指摘。本書を読めば、どんな食べ物があなたを疲れさせているのか、そして疲れない体を作る食材は何かが丸わかり!
kufura編集部