市川由衣、初秋の箱根を旅する 日産の高性能SUVに乗った印象とは?
気になる人が話題のクルマに乗って、好きな場所へ赴くシリーズがスタート。第2回は、俳優・市川由衣が日産の新型BEV(バッテリー式電気自動車)「アリアNISMO」に乗って、秋の箱根(神奈川県)を楽しんだ。 【写真を見る】箱根を旅する市川由衣(14枚)温泉などを堪能する
新鮮な電気自動車の走行感覚
都心を出発して箱根に向かう道中、俳優の市川由衣はずっと笑顔で日産アリアNISMO B9 e-4ORCE(イーフォース)のステアリングホイールを握っている。「この取材を楽しみにしていたんですよ」と、切り出してから、こう続けた。 「クルマは大好きで、買い物やふたりの子どもの送り迎えなどで毎日運転しています。でもいつも時間に追われていて、こんなふうに自分のペースでドライブをしたかったんです」 市川が笑顔を絶やさないのには、もうひとつ理由がある。それはアリアNISMOという電気自動車の走行感覚が新鮮だったからだ。 「一度、お仕事で少しだけ電気自動車を運転したことがありますが、長い距離を乗るのは今日がはじめて。最初はあまりに静かなのでびっくりしましたが、慣れると落ち着きますね。高速道路でスピードを上げても、声を張らずに会話ができます」 運転する時はラジオ派だという市川さんが、オーディオをオンにしてFM局サーチする。すると、BOSEのサウンド・システムがクラシック音楽を鳴らす。 「私は運転免許を取るのが遅くて、 20代の終わりになってからなんです。運動神経ゼロなので、運転は無理だと思っていました。そんな私みたいな人間でもすごく安心して山道を走れるので、このクルマはすごいですね」 アリアNISMOは重量物のバッテリーを床下に積む構造で、重心が低い。特にこのモデルは4輪駆動なので安定して曲がれるのだ。
箱根を堪能
そうこうするうちに箱根の山を登りきり、本日の最初の目的地である「サロン・ド・テ ロザージュ」が見えてきた。こちらは「山のホテル」が運営するカフェで、芦ノ湖を一望する景観のよさで知られている。 テラス席から、湖面を悠々と航行する海賊船を見つけた市川さんは、「あっ、あれに乗ったことがあります!」と、指をさした。 「何年か前、兄と姉と一緒に、亡くなった祖父母を箱根に連れてきたことがあるんです。箱根園水族館に行ったり、温泉に入ったり、おじいちゃんもおばあちゃんもすごく喜んでくれて、あれから箱根が思い出の場所になりました。東京からクルマで2時間弱なのに景色や空気ががらっと変わるからリフレッシュできるし、大好きな温泉もたくさんあるので、年に何回かは必ず来ています」 評判の紅茶とスイーツを堪能した後は、再びアリアNISMOのステアリングホイールを握って、本日の最終目的地である強羅花壇へ。 「強羅花壇の名前は前から聞いていましたが、うちはまだ子どもが小さいので、もう少し大きくなったら行きたいね、という話をしていたんです。だから今日は、すごく楽しみです」 強羅花壇の車寄せに停めたアリアNISMOを眺めながら、市川さんは「改めて見ると、スタイリッシュな形ですね」と、このクルマのデザインをほめた。 「私はクルマに詳しいわけではありませんが、結構こだわりがあるんです。いま乗っているクルマも、“スライドドアの格好いいファミリーカー”という条件で、自分で探して見つけたんですよ」 ここで市川に、このアリアNISMOの“NISMO”のルーツを伝える。NISMOはもともと日産のモータースポーツを担当する組織で、サーキットで得た経験やノウハウを活かして特別なモデルを仕立てていることや、日産とNISMOの関係はメルセデス・ベンツとAMGの関係に近いことなどを説明すると、市川の目が輝いた。 「なるほど! 私のクルマ選びにはどうしても譲れない条件があって、それはほかの人とあまりカブらないということなんです。かつて乗っていた『MINIクロスオーバー』も、内外装のオプションを吟味して、なるべく個性的な1台に仕立てようとがんばりました。NISMOだったらカブる可能性が低くなると思うので、そこもいいですね」 確かにNISMO仕様は標準モデルより希少だし、NISMOのオプションを装着して自分だけの1台にカスタマイズするのも楽しい。 露天風呂付きの部屋にチェックイン。温泉でロングドライブの疲れを癒やして、テラスで涼んだ後は、「鮨 かだん」で夕食。 市川は、「お寿司が大好物なのに子どもが小さいから回転寿司ばかりで、カウンターは久しぶりです」と。満面の笑みを浮かべて席に着いた。 市川は、繊細な江戸前の仕事が施された一貫、一貫に感動を隠せない様子。ネタを丁寧に説明してくれる、気さくな大将との会話も盛り上がる。 「いやぁ、“ご褒美ロケ”ですね」と。声を弾ませる。 最後、今日のドライブの感想を訊いた。 「運動神経に自信がないのに運転免許を取ったのは、自分で運転してどこにでも行く人間になりたかったからなんです。今日は行きたかった場所に行くことができて、そうそう、こういうことがしたくて免許を取ったんだと、初心を思い出しました。やっぱり、ドライブはいいですね」 食事を終えた市川は、少し休憩してから温泉の第2ラウンドを楽しむという。 充実した1日は、まだまだ終わらない。
【プロフィール】市川由衣(いちかわゆい)
1986年2月10日生まれ、東京都出身。2001年、俳優デビュー。近年の主な出演作に、ドラマ『恋仲』『ブラッシュアップライフ』『ゼイチョー』『量産型リコ』、映画『NANA2』『海を感じる時』『愚行録』などがある。現在放送中のドラマ『高杉さん家のおべんとう』(毎週水曜24:29~/日本テレビ系)に出演している。プライベートでは2015年に結婚、二児の母だ。 文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) スタイリスト・大沼こずえ ヘア&メイク・杉田和人 (POOL ) 車両協力・日産自動車 編集・稲垣邦康(GQ)