ジュエリージャーナリストが指南するジュエリーの纏い方。
各界で活躍する著名人たちが、大切に紡いできたウォッチ&ジュエリーにまつわる物語をひもとく。 【写真】「あの人のウォッチ&ジュエリーの物語」一覧
本間恵子/ジュエリージャーナリスト
左上は最近購入したシシジュエリーのリング。エナメルで描かれた絵が愛らしい。身に着けていると必ずと言っていいほど聞かれて、コミュニケーションの起点となってくれるショパールのくまのリング。30年以上メンテナンスをしながら丁寧に使ってきたジャガー・ルクルトの名品レベルソ。ショーメのブレスレットはゴールドで手元をまとめたい時にも重宝。
「人生のタイミングとともに刻む、ジュエリーの想い出」
数多くの時計とジュエリーの動向を取材してきた中で、ここ10年の新しい動きとして日本人の優れたジュエリーデザイナーがたくさん出てきたことがあります。応援する意味も込めて、コツコツと買い集めています。今回紹介する3人の日本人デザイナーのピアスは、どれも高い研磨力に裏打ちされたユニークな形のカッティングが秀逸。私にとってはピアスは、人に見られるジュエリーとして欠かせない存在であり、ジュエリーの中でもいちばん多く持っています。また、ハイブランドだけで固めず、日本のジュエリーやコスチュームジュエリーを混ぜて着けるのが私流。それによって、デイリーにハイジュエリーを違和感なく着けることができると思います。結婚の記念に夫から贈られたジャガー・ルクルトの時計はドレスウォッチとしていまでも活躍していますし、「お迎えした」という表現にふさわしい、ショパールのくまの形をしたリングや、手首へのフィット感が気に入っているショーメのブレスレットはその時々の思い出が蘇ります。私のジュエリーボックスにはいろいろなタイプのジュエリーがあり、とりとめがないように見えるかもしれません。ごく最近はイギリスの気鋭ブランド、シシジュエリーのリングにも一目惚れし仲間入りしたところ。大きな仕事を成し遂げた後や、夫婦の記念日に購入してきたものばかりなので、私にとっては満足度の高い充実のコレクションなんです。
日本人デザイナーのブランドのピアスたち。透明感のある淡いブルーのピアスはエツコソノベのもので、石はアクアマリン。アメシストのシングルピアスはモナカのもの。紫の部分と水晶の透明な部分が混ざりあっていて石としても魅力的。オリエンタルなデザインが気に入ってよく着けているトーカティブのピアスはラピスラズリ。