15年ジャパンCで見事差し切ったショウナンパンドラ

競馬における予想理論の中でも異色の存在が「サイン馬券」。その時々の世相をあらわす馬名や象徴的なワードを持つ馬が好走することが少なくありません。 先週のマイルCSでは米大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が史上初めて満票で2回目のMVPを受賞したことに注目。野球の国別対抗戦WBCにて、優勝投手及びMVPを獲得した際の大谷選手の背番号「16」から⑯ナミュールを指名し、見事に勝利しました！ 豪華メンバーが揃ったジャパンカップ(G1、東京芝2400m)も、サイン馬券から浮上したのは意外な馬。ズバリ、そのサインとは「プレゼンター」です。 JRAのG1や重賞の表彰式で、レースによって異なるプレゼンターが登壇。時としてプレゼンターを務めた人物の関連する馬が激走することも珍しくありません。 例えばラグビーワールドカップが開催された2015年のジャパンCでは、ラグビー日本代表で背番号「15」の五郎丸選手が登場。⑮ショウナンパンドラが4番人気で勝利したのをご存知でしたか？ そして今年プレゼンターを務めるのは、ジャパンCとパートナーシップを結んでいるスイスの時計ブランド「ロンジン」のアンバサダー「UTA」さん。年配の競馬ファンには“モッくん”こと本木雅弘さんの長男、雅樂(うた)さんと説明した方がピンと来るかもしれません。 UTAさんは2018年、フランスのモデルエージェンシー「SUCCESS(サクセス)」と契約。現在は東京を中心にミラノ、ロンドン、ニューヨークと、世界を股にかけて活動されています。 また祖父の内田裕也さん(故人)は生前、グリーンチャンネルで放送されている「競馬場の達人」に出演。競馬界ともつながりがある血縁関係なのも見逃せません。 上記のプロフィールより「世界で活躍する日本人(馬)」から、人馬とも国際G1で勝利経験がある②イクイノックスと⑦パンサラッサ(サウジC)に注目。この2頭だとやはり“フランス”出身のルメール騎手が乗るイクイノックスが最有力でしょうか。 さらにUTAさんが契約している「SUCCESS(サクセス)」より、母が“サクセス”ストレインの⑱ウインエアフォルクが浮上。この馬が馬券に絡めばメガトン馬券確実も、同じ8枠に入った⑰スターズオンアースの激走サインかもしれません。 最後に、UTAさんのプレゼンター登壇は2022年に続いて2回目。昨年も優勝馬の関係者にロンジンの腕時計を贈呈しており、そのことから22年の勝ち馬⑨ヴェラアズールの劇的復活があっても驚けませんよ！