MotoGPでにわかに噂の”国籍制限”にライダー反発「スペイン人&イタリア人だから昇格するわけじゃない」
■最年長のご意見番、スペイン出身のアレイシ・エスパルガロの意見は
MotoGPクラスで最年長のご意見番、スペイン出身のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)の意見はかなり明快なモノだ。 「当然だけど、14ヵ国もの国籍別のライダーが揃っていれば素晴らしいだろうね(現在は7ヵ国)。でもここは精鋭のクラスであって、選ばれたベストな人達がいるべき場所なんだ。それがどこの国出身だろうと」 「今になって起きていることじゃないし、何年も前から知られていることだ。僕がMoto2で戦っていたとき、もし他の国籍だったらより早く昇格していただろう。でもスペイン人やイタリア人では、そんなに空いているところがないんだ」 「MotoGPはアジアや他の地域で、そこからライダーが出てくるように育成向けのレースに投資している。でもスペインとイタリアでは幸運にも既に育成カテゴリーの優れたチャンピオンシップが存在していて、そこからたくさんのライダーが輩出されているから、(アジアのように)投資する必要がない」 「ベストライダーが特定の国々から来ているという特質には、反論することができない。下のカテゴリーを見てみれば、もっと悪くすらある。ほとんどのライダーがスペインとイタリアから来ている」 「14の国から14人の最速ライダーが来ていれば理想的だろう。そして、いつの日かそうなるように育成向けのチャンピオンシップを支援することもできる。だけど今のところ、スペインとイタリアからライダーが来ているという特質を否定することはできないね」 またアウグスト・フェルナンデス(GASGAS)は結局のところ力を証明しなければならないのだと語る。 「スペイン人やイタリア人がMotoGPにやって来るのに、これまでもそうだったけど、僕らは全てで勝ってこなくちゃいけなかった」 「国籍によって何か楽をした覚えはない。ここにいるのは他の国に僕らよりも優れたライダーがいなかったからだよ」 「僕らはスペイン人で、それを誇りに思っている。だけどここで勝たなくちゃいけないことは分かるし、僕はシートを失うけれど、ここに再び立つためには、たくさんのことを示す必要があるだろう」
German Garcia Casanova