岡本姫奈・五百城茉央・奥田いろはの世界を変えた"決心"『乃木坂46物語~ほんの一歩で変わる世界~』
■つらかった3年間で得たもの~五百城茉央の場合~ 『乃木坂工事中』(テレビ東京系)でたびたび驚きの運動能力を披露する五百城(いおき)茉央。彼女は、自分の幼少時代を"わんぱく少女"だったと振り返る。 「天真爛漫なタイプで、お母さんと手をつないで歩いてても、パーッて走り出しちゃう感じの子だったらしいです。田んぼに行って虫を捕まえて、泥の中で汚れまくっていましたね(笑)。 習い事もたくさんやってました。リトミック(体を動かしながら音楽を楽しむ音楽教育)とか、書道に水泳に茶道。その合間を見つけて遊んで。毎日、本当に休みがないくらい忙しかったです」 そんな彼女は、中学に入って剣道部に所属する。 「友達に誘われて入ったんですけど、すごく厳しくて。友達はすぐやめちゃいました(笑)。学区外から、『幼稚園から剣道やってます!』っていう人たちが来るくらい強い学校だったんです。 そんなことは知らずに入ってしまったから、最初は本当に大変でした。先生も先輩もすごく厳しいし、塾にも行ってたから夜遅くに帰宅して、朝練で6時には学校へ行くっていう生活で。 『こんなに忙しくて、夏休みも10日くらいしかない!』って思ったら限界で。お母さんに真剣に相談したんです。でも『いったん決めたことは頑張って続けたほうがいい』って。きっと何かを続けられる人間になってほしかったと思うんですけど、内心『本当にキツいの! わかるでしょ!』って思ってました」 しかし、3年間やり切ることを選んだ。 「つらかったけど踏みとどまりました。3年間を振り返ったら、やって良かったなって思います。今、アイドルをやっていて、いろんな部分で体力面も精神面もタフにならなきゃいけない場面があるんですよ。 そういうときに『途中で剣道を諦めていたら、今ここで踏ん張れてないのかな』って思うんです。『キツいけど、あのときの合宿のほうがキツかったやん』って思って奮い立たせてます(笑)」 そんな3年間を過ごし、高校へ進学。塾をやめ、中学時代の反動からか部活には入らなかった。 「あんなに忙しかった中学時代に比べて、時間ができたら『もう何もすることがない』って感じになってしまって。高1のときの夏休みは頭が痛くなるくらいベッドの上から動かなくなりました」