ストレスに強い人、弱い人の“大きな違い”とは? 1万人のビジネスパーソンをみた産業医が語る「非認知能力」との関係
次に、ストレスに強い人と弱い人で多く見られる「思考の違い」をまとめました。違いのポイントは、「非認知能力」! ■ストレスに弱い人の特性 1)原因探しが得意 「誰のせいでこうなったの?」と、トラブルが起こると原因ばかりに目がいき「犯人探し」に執着しがち。つまりネガティブ傾向強め。 2)自分と他人への期待が高い 誰かがやってくれるだろうと依存心が高く、かつ「自分はできる」と自分を実際より高めに設定している。 3)話せる相手がいない 自分の「本音」をなんでも話せる人がいない。だから、自分の中に不満や不安をためこみがち。怒りっぽいタイプが多い。 ■ストレスに強い人の特性 1)「今」を考える たとえば、トラブルに対して「今の状況に対して、なにが解決か」「では、解決にはどんな方法があるか」と「今」や「先」を考える。 2)気分転換上手 趣味や好きなことを持っている。からだを動かしたり人と話したりと、気持ちの切り替えがうまい人はトラブルへの対処も柔軟。 3)基本ポジティブ 問題が起きたら「これくらいで済んでよかった」とポジティブな面にフィーチャー。起きたことにはシンプル思考で淡々と対処。 (取材・文/AERA with Kids編集部) 〇武神健之/一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。外資系を中心に、多くの企業でビジネスパーソンたちの健康診断やストレス、メンタルヘルスなどの相談を行う。著書に『外資系エリート1万人をみてきた産業医が教える メンタルが強い人の習慣』(PHP研究所)など。
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