“不倫の暴走機関車”小池徹平が、今度は観月ありさに…鈴木おさむ脚本ドラマの“裏切り展開”
ここまで疑心暗鬼が常態化するドラマもめずらしい。しかもそれが不倫関係のしがらみの中なのだから、なおさらだ。 【画像】新キャラ・大洗美子(観月ありさ)でどうなる? 毎週土曜日よる11時30分から放送されている『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』(テレビ朝日)の文字通り、騙し合いが最終話へ向けて暴走している。 イケメン研究をライフワークとする“イケメンサーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、本作第8話を解説する。
人間関係が灯台下暗し状態
もう誰を信用してよいのやら。妻・岡谷綾香(篠田麻里子)の不倫の証拠をつかむため奔走する岡谷渉(伊藤淳史)だが、綾香の不倫相手である司馬マサト(小池徹平)に翻弄されてばかりいる。 第5話ラスト、マンションの隣室に越してきた竹場ナオミ(藤原紀香)がマサトが仕掛けたハニートラップかと思いきや、違った。逆に心を通わせたかと思った高校生の梅比良梓(浅川梨奈)が、とんだ食わせ物だったり。 まだまだいるはず。裏切り者は必ず近くにいる。最初こそ、綾香とマサトは渉の目を盗んで灯台下暗し的に不倫を楽しんでいたが、今や疑心暗鬼の渉の人間関係が灯台下暗し状態。
マサトと同類のヤバさ
するとやっぱり裏切り者がいた。綾香とマサトの不貞行為を録音、撮影することを促したり、気持ちが沈んだ渉のことを親身になって励ましていた探偵・三砂裕(佐藤大樹)だったとは。 渉が親権獲得を相談した弁護士・財田トキコ(水野美紀)と業務提携関係にある裕だが、それ以外はまるで素性が知れない。謎オブ謎の人物。すこし考えたら、怪しいに決まっている。 渉が決死の覚悟で撮影に臨む間、遠隔で指示を出したり、そのあと、渉の頭を優しくぽんぽんしてあげるときでも、裕の目は完全にヤバい。このヤバさ、なるほどなぁ、マサトと同類なのだと気づく。
決定的証拠となる響き
裕が裏切り者であることにいち早く気づいたのは、財田だった。渉が梅比にハニートラップにあったホテル前で待機していた裕につめよる。マサトから脅されて仕方なく……。とその場を切り抜けようとするが、怪しい。 裕は脅されてなんかいない。むしろ率先して協力している。渉と財田が弁護士事務所で話し込む隙をついて、オフィス外で電話をかける裕。相手は、もちろんマサトだ。 電話口のマサトに対して「先輩」と呼びかける。先輩? 意外な響きが、ふたりを同類、あるいは同じ穴のムジナ確定の決定的証拠となる。裕のあの異常な目は、悪魔的に目を血走らせるマサト譲りということ。