「3強」が描く箱根駅伝制覇への青写真 青学大は往路大逃げ 国学院大、駒大「復路勝負」
有力校の監督が集まったトークイベントでは、初マラソン日本最高記録で2月の大阪マラソンを制したエースの平林清登について、「5区起用案」という〝奇策〟をほのめかし、来場者をどよめかせた。前田監督は複数の選手を準備しているといい、「ギリギリまでコンディションを見て決めたい」と話す。
2年ぶりの王座奪還を狙う駒大の藤田敦史監督は「往路は青学大が強い。いかに往路をしのげるか」と話す。駒大は主将の篠原倖太朗、全日本で最終8区で2位の青学大と2分37秒あった差をひっくり返した山川拓馬らエース級の力は十分。今季大学駅伝未出走の大黒柱、佐藤圭汰の復帰も心強い。
今季の駒大は選手層の薄さが課題で、佐藤不在の影響で出雲、全日本と下級生が出走機会を得たことを好材料にしたい。「10人をいかに(万全な状態で)そろえられるか。それができれば勝機は見えてくる」と藤田監督。インフルエンザなどの感染症にも例年以上に気を配る越年になりそうだ。
区間配置の発表は12月29日に行われる。当日変更は往路復路合わせて6人の交代が可能で、1日最大4人となる。29日時点では主力選手を補欠に回すことも考えられる。
各大学の腹の探り合いは例年以上に激しくなりそうな予感をさせる。(石原颯)