伊勢原・大山阿夫利神社で今年を占う筒粥神事 「米は尻上がりに良くなる」
竹筒ですくったかゆの米粒の数でその年の農作物の豊凶などを占う「筒粥(つつがゆ)神事」が7日、大山阿夫利神社(伊勢原市大山)で行われた。江戸時代から続くとされる伝統神事を約50人が見守った。 【写真で見る】筒粥神事に向けて米を炊く=7日、大山阿夫利神社下社 釜で煮込まれたかゆを、権禰宜(ごんねぎ)2人がコメや麦など18種の穀物ごとに占い、数えていった。結果について目黒仁宮司(71)は春先の寒さや乾燥への注意が必要と指摘しながら「四季がはっきりした一年になるのではないか。田植えも3月以降順調に進み、尻上がりに良くなる。豆類の出来が良くないので、日照りと暑い夏が考えられる」と説明した。 近年の異常気象などを念頭に「注意を要する環境の変化が出てくる可能性もある。心して準備しながら生活していってほしいという諭しでもある」とした。 占いの結果を記した「筒粥表」は、関東一円に住む崇敬者の農家らに配られる。
神奈川新聞社