手作り電気自動車コンテスト 松本工高の原動機部が全国2連覇 長野県松本市
長野県松本市の松本工業高校の原動機部が、8月24日に東京都で開かれた「エコ1チャレンジカップ2024~中・高校生による手作り電気自動車コンテスト~」で2年連続優勝(金賞)に輝いた。全国から19チームが参加する中、5500メートルを昨年より1分10秒速い13分3秒でゴールした。2位と2分36秒の差を付け、他のチームを圧倒した。 大会は、24ボルトと規定されたバッテリーの電気エネルギーを効率的に使って、自動車の基本性能の「走る、曲がる、止まる」を満たしながら、1周約550メートルのコースを10周してタイムを競う。部員で手作りした車は、長さ160センチ、幅78センチ、高さ35センチ、重さ20キロほどで、空気抵抗が減る前傾姿勢で乗るスタイルは変えずに軽量化に取り組んだ。 大会3日前に、付けていた巡航用と加速用のモーターのうち加速用のモーターが壊れ、巡航用のモーターのみで挑んだ。少しでも電圧を上げようと、会場でバッテリーをお湯で温めたという。 ドライバーには1年生の2人が抜てきされ、1周ずつ交互に務めた。古畑優さん(16)は「部員で作った車は性能が良く、安心して乗れる。皆のおかげで勝てた」と笑みを見せ、酒井彰吾さん(16)は「手作りした車は皆の努力の結晶。優勝できて良かった」と話していた。
市民タイムス