女子200m・鶴田玲美選手、今季最後のレース「自己ベストを出して終わりたい」…田島直人記念陸上
第21回田島直人記念陸上競技大会（山口陸協、読売新聞社、KRY山口放送主催）が20日、山口市の維新みらいふスタジアムで行われる。男子7種目、女子8種目に国内トップクラスの選手らがエントリーしており、今年も熱い勝負が繰り広げられそうだ。有力選手を紹介する。 【写真】優勝を狙って調整する鈴木碧斗選手
コロナ禍のさなかだった2020年、彗星のごとく頭角を現した女子200メートル・鶴田玲美選手（27、南九州ファミリーマート）は着実に前へと進んできた。
鹿児島市出身。鹿児島女高から大東文化大を経て、20年に国体開催が予定されていた地元へ帰ってきた。しかし、新型コロナウイルスの影響で春以降の大会はなくなり、国体も中止に。トラックが使えず、公園で体を動かした時期もあった。
ただ、地道な鍛錬は裏切らなかった。「大学までは目指していてもできなかった動きが、ようやく形になっていった」
夏場に競技会が再開されると、みるみる記録を伸ばし、10月、初出場した日本選手権で日本歴代3位（当時）となる23秒17の好記録で優勝した。21年の東京五輪では400メートルリレーメンバーに選ばれるなど、一躍トップ選手の仲間入りを果たした。
練習拠点とする鹿児島南高では、同高陸上部の部員とほぼ同じメニューに取り組みながら、男子生徒たちと競い合うように練習している。「目標は、いつも目の前の試合に全力で臨むこと」と鶴田選手。今季最後のレースとなる田島記念で「自己ベストを出して終わりたい」と意気込む。（緒方裕明）
