本木雅弘 32年前のNHK紅白過激演出は「ある種の度胸試しみたいな感じ」
俳優・本木雅弘(58)が15日、NHK「あさイチ」に生出演。紅白歌合戦で披露した過激なパフォーマンスの映像について話した。 本木は、1992年の大みそかに放送された「第43回NHK紅白歌合戦」に、ソロで初出演した時の映像を放送。 当時27歳の本木は、楽曲「東へ西へ」を歌唱し、お尻が少しだけ見えたりする過激なパフォーマンスを披露した。 本木は、当時の自身について「凡人コンプレックス、皆さんにお披露目する何も持っていないっていう、偽者として常に立っているみたいなそういう違和感が、デビュー以来ずっとあったんです」と説明。 続けて、紅白の演出について「そういうことの裏返しでもあって、常に自虐で再生するじゃないですけど、何か爆発的な破壊的なことをして自分を追い込んで再生していくみたいなところがあって」と語った。 会場には、審査員として森光子さんがいたという。「森光子さんの驚きと、困惑と、なんか憤りと。でもそれをどういう風に表現していいかわからないというお姿が、なんか申し訳ないって思いながら『これでいいんだ!』って」と明かした。 本木は1982年にシブがき隊のメンバーとして歌手デビュー。 紅白はソロでの出場となり「この時も独立して1人でライブとかもやっていたんですけど、きっとそれも長続きしないであろう。そこでまさかの紅白のお話が来て、これも1回ポッキリであろうと思ったので、ちょっとせっかくなら賭けに出て記憶に残るパフォーマンスができればと、スタッフの人にも内緒で」と振り返った。 衣装として、コンドームを首からぶら下げた。「楽屋も皆さんと一緒じゃなくて、バンドのところに行ってコソコソ準備して。舞台袖に、紙袋で例のものをスタイリストの方に持ってもらって、直前にかけて、(ステージに)出ていくっていう感じで」と話し、「ある種の度胸試しみたいな感じ」と語った。 演出の目的については「真面目な話、エイズ撲滅のメッセージのパフォーマンスだったということを局側に説明して。そうしましたら、なんとおとがめどころか、次の年から音楽番組の司会のお仕事をいただいた」と明かした。
東スポWEB