「被爆体験証言者」高齢化の対策で通年募集へ 広島市
広島市は、これまで年に1度募集していた被爆体験証言者について、9月から年間を通して応募を受け付けると発表しました。 広島市では自らの被爆体験を伝える「被爆体験証言者」を養成しています。2012年に募集を始めて以来、新規の応募は年に1度、5月に限って受け付けていて、8月6日前後に問い合わせがあっても次の5月まで待ってもらう必要がありました。 市では被爆者の高齢化が進む中、できるだけ多くの被爆体験を掘り起こす必要があるとして、来月から被爆体験証言者の応募を年間を通して受け付けるということです。 これまで89人の被爆者が証言者として市から委嘱を受けましたが、その後、亡くなるなどして、ことし活動しているのは32人です。 被爆者の家族の話を聞き取って伝える「家族伝承者」についても通年募集に切り替える一方で、家族以外の体験を伝える「被爆体験伝承者」についてはこれまで通り年に1度の募集だということです。
中国放送