【令和の公害】”斜面に太陽光パネル”が土砂災害を引き起こす可能性 住民「出たいです、お金があれば」と懸念
山本文隆 前区長「けっこう流量が多いですね。流れてきますね。これからますます心配です」 ■ブルドーザーで谷底に盛り土 転居した住民も この10年あまり増加し続けているメガソーラー。 住民が不安を訴え続けているのが、5万枚を超えるパネルが設置されている飯塚市の白旗山です。 梅田将実さん「谷底だったんですよ。そこを全部ブルドーザーで盛土して、突き固めていますよね。重機で」 梅田さんは自宅のすぐ前の山が切り開かれ、谷が埋められ、斜面を覆い尽くすように太陽光発電のパネルが敷き詰められていく様子を目の当たりにしてきました。 閑静な住宅街から環境が変わり、引っ越していった子育て中の家族もいたということです。 梅田将実さん「出たいです。お金があれば」 Q今一番懸念されていることは? 梅田将実さん「豪雨ですね、その時の土砂災害ですね」 特に、大雨の時期に住民の不安が高まります。 金丸倍久さん「不安ですね。いつ崩れるかと。この辺の人が一番危惧しているのが土砂が流れてくるんじゃないかということです。土留めが何にもないでしょ」 ■3年前の大雨 住宅地に泥水 斜面の下に「あぶない」と表示され何重にもロープが張られている場所がありました。 RKB 今林隆史記者「太陽光パネルが設置されている付近から水が流れ落ちて濁流となりこの先の住宅街に押し寄せたということです」 これは3年前の大雨の際の映像です。太陽光発電所の盛土の上から土砂と水が流れ落ち、住宅地に泥水が流れ込んだということです。 江上帛子さん「あそこから滝のように全体に水が落ちていたの。たぶんその水が全部ここに来たんじゃないですか。完全に色が変わっていたから。赤土で」 ■”メガソーラーの安全性”議会で質問も 今月開かれた飯塚市議会でもメガソーラーの安全性について質問が飛びました。 飯塚市議会 川上直喜議員「線状降水帯の発生が不安な日々が続きます。本市は災害防止のための取り組みどう行っているのかお尋ねします」