吉本興業会見も先行き不透明 宮迫は話し合いに応じるか
吉本興業の岡本昭彦社長が22日、都内で300人を超える報道陣を集め記者会見を開いた。反社会勢力のパーティーで金銭を受け取った“闇営業”問題で、雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮が20日に2人で謝罪会見を行ったことを受けての会見だけに、世間の関心も高い中、5時間以上に渡って行われた。その中で一転、宮迫に対する契約解消処分の撤回や、今回の件の責任を取り大崎洋会長と岡本社長については1年間減俸50%とすることなども発表されたが、宮迫・田村と会社側との主張の違いがあらためて浮き彫りになり、報道陣や視聴者の間からは疑問の声も多く上がる結果となった。また、会見中から芸人たちが、岡本社長が語るギャラ配分の内容についてなど、ネットで反論する動きも一部見られた。
パワハラ発言、冗談だった? “在京・在阪5社発言”の真意は…
会見に先立ち、時系列に沿って経緯をまとめたメモが報道陣に配布され、吉本興業ホールディングスの法務本部長、小林良太弁護士から説明が行われた後に岡本社長が登壇。藤原寛副社長、東京マネジメントセンター長の中村聡太氏、株式会社よしもとアドミニストレーション広報室長の笠井陽介氏も同席する形で会見が開始された。 質疑応答の中で、岡本社長が嗚咽を漏らす一幕もあったが、「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)に生出演したトレンディエンジェルの斎藤司は会見の様子を見て「情けない」「(岡本社長には)覚悟がなかったという感じがする」と失望をにじませた。その斎藤の感想通り、会見は終始、岡本社長はじめ会社側の弁明が回りくどい印象を否めないものだった。 宮迫・田村会見で出た「テープ回してないやろな?」「会見するなら連帯責任で全員クビ」「オレには全員クビにする力がある」などと、岡本社長がパワハラ的発言をしたとされる件については、冗談あるいは場の空気を和ませるためのものだと苦しい釈明。「在京5社、在阪5社は吉本の株主やから大丈夫」との発言については法務の小林弁護士が「亮さんから会見を生中継したいとの話があり、テレビ各局が株主様でもあることから放送時間など配慮しないといけない、という意味で、弊社弁護士から先方の弁護士に話した」などと説明した。