三菱UFJ元行員も「上級国民」なのか 貸金庫で巨額窃盗でも名前が発表されない理由
「捜査中で逮捕されていないので、個人情報は開示できない」
この点について、同行の広報部は11月28日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。 「警察に相談している段階で、警察も捜査していますので、個人情報に関わることは開示できません。本人は、まだ逮捕されていませんので、犯行の手口などの情報もお答えできません」 元行員について、週刊文春が40代後半の女性だと報じたことについては、「我々からは、コメントするものではありません」と述べた。 窃盗の被害届については、「被害者は恐らく、我々ではなく、貸金庫を使っておられた個人のお客様になると思います。被害届を出したかについては、分かりかねます」と説明した。同行が元行員を刑事告訴するかについては、「どういう形になるか、弁護士と検討しており、決まっていません」とした。 時間がかかりそうなのが、客への補償をどうするかだ。 「金庫の中に何が入っていたか、記録されておらず、行員がその中身を確認できませんので、分かりません。どれくらいの被害があったのか、犯行の内容解明を優先していますが、補償をどうするか、お答えできる状態ではありません。銀行が補償することはありえますが、それも警察の捜査が進展するのを見ながらになります」 同行が元行員に対して損害賠償の訴訟を起こすかについても、警察との相談がどれだけ進むか次第だと説明した。 (J-CASTニュース編集部 野口博之)