MAOが10度目の王座防衛。相手の負傷による不本意勝利に「ゼインが帰ってきた時に必ず合同大会でリマッチをやろう」【DDT×GCW】
DDTプロレスが8月12日、東京・後楽園ホールで米プロレス界きっての破天荒団体GCWとの合同興行「Never Ending Noisy Summer」を開催した。メインイベントではDDT UNIVERSAL王者のMAOが元WWEスーパースターで新日本プロレスに参戦経験もあるアレックス・ゼイン(旧名=アリ・スターリング)との防衛戦に臨んだ。試合はゼインの負傷によるレフェリーストップで不本意な勝利ながらも、MAOは2ケタの10度目の王座防衛に成功した。 開始早々、手探りの展開から、MAOがラ・ケブラーダを発射。ゼインは場外でのフランケンシュタイナーで逆襲。場外戦が続くなか、ゼインは北側ステージの角を踏み台にムーンサルトアタック狙いもMAOが回避。この着地の際、ゼインは右足首付近を痛めたもよう。両者リングに戻るも、ゼインは足を押さえてなかなか立ち上がれず。ロープをつかんでなんとか立つも、すぐに倒れる。続行は危険と判断したレフェリーが、ここでストップをかけ、試合が終了した。
MAOは「こういうこともあるんだよ。長い時間、米国から飛行機乗ってきて。プロレスだもん。それがメインイベントでもどこでも起きるよ。ゼイン、ワンス・アゲイン、フューチャー。ワンモアタイム、リマッチ」と話しかけ、ゼインと握手を交わして再戦を約束した。続けて、MAOは「10回目の防衛しました。こんなこともあるけど。俺がこのベルトを守り続ける理由が1個できました。次はもっと熱いもん、みんなで共有しよう」とマイク。その後、ノーサイドでDDT、GCWの選手がリングに集結して記念撮影を行った。
バックステージでMAOは「素直に喜べないけど、10回防衛しちゃった。史上最多記録だし、今後なかなか塗り替えられないだろう。プロレスは本当にいろんなことがあるよ。長い時間フライトしてきて、こんな結果になると本人も不本意だと思うし、俺も全然物足りない。まだまだゼインを味わいたかったよ。実は2年前、『ベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニア』で来日してた時に、1回ご飯に行って、焼き肉を共有したことがあって。いつか試合してみたかった選手。GCW、DDT、日本でやったのは今年が始まり。何年先になるか分かんない。来年できるのか分かんない。ゼインが帰ってきた時に、またこの合同大会で必ずリマッチをやろう。UNIVERSALのベルト、持ち続けてやるよ。今日はそういった意味でも始まりの日」とリマッチが実現するまで、ベルトを持ち続ける決意を示した。 一方、ゼインは「今日はファンをガッカリさせてしまった気がする。自分にも失望してる。日本のことも日本のファンのことも心から愛してる。私は必ず帰ってきます。今日は本当に申し訳ない」と涙を流した。
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