守山の空き店舗にイノベーション拠点 新規事業・スタートアップ支援
新規事業や起業を支援するイノベーション拠点「Relic SHIGA NEXUS LAB(レリック滋賀ネクサス ラボ)」(守山市守山1)が10月1日、中山道沿いにオープンした。(びわ湖大津経済新聞) 【写真】中山道沿いの洋品店を改装 企業の新規事業開発やスタートアップ企業、自治体のオープンイノベーションプログラムの企画運営を支援するRelic(東京都)の18カ所目の拠点。守山市の「空き店舗等活用補助金」を活用して築50年を超える洋品店の空き店舗を改装した。コワーキングスペースとチャレンジ店舗スペースを備える。裏庭ではバーベキューもできるようにした。 滋賀拠点長の金子佳市さんは「滋賀県には研究開発拠点が多く、2026年には村田製作所が守山駅前に開設する。優秀な研究者が多くいるのに転職先がないと都市部に人材が流出してしまう。技術があっても事業に育てられないのは支援者がいないから。これから盛り上がっていく守山に拠点を構え、事業支援や起業を支援する。オンラインでも支援はできるが、現地に地場課題を分かっている者がいて、顔を合わせての相談を受けられるのが強み」と話す。 「起業支援だけではなくフォローアップもしないと倒産してしまい、キャリアが止まってしまうことがある」とも。「たくさんのスタートアップを支援してきた経験を生かして、困っている起業家の支援に取り組みたい」と意気込む。 洋品店の店舗スペースはそのまま残し、チャレンジ店舗として貸し出す。金子さんは「売れる物を作り、利益を出すにはどうしたらいいかなどを一緒に考える。その人に合った支援をしていきたい」と話す。 11月16日にはキックオフイベントを開催する。守山市長の森中高史さんやスタートアップを支援する企業などがパネルディスカッションを行い、「滋賀でスタートアップ支援するならどうするか」などについて意見を出し合う。
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