北アルプステント泊で使いたい!2024春夏厳選アイテムをインプレッション
北アルプステント泊で使いたい!2024春夏厳選アイテムをインプレッション
夏山シーズンがやってきた。今年も気になる新作ギアが多数登場しているが北アルプスでのテント泊で使ってみたい、とくに気になるアイテムを7点厳選し7人のテスターに試してもらった。 編集◉PEAKS編集部 文◉阿部 静 写真◉宇佐美博之。 2024年春夏に登場した新作アイテムは前号のカタログ号で広く掲載紹介したが、今回はそのなかでも「今期の北アルプスでのテント泊登山に使いたい山道具」をテーマとし、テント/シューズ/バックパック/スリーピングバッグ/スリーピングマットのカテゴリーのなかでも注目度の高いアイテムを厳選し、7点紹介する。 テストしてもらったのはアウトドアショップ店長や山岳カメラマン、山岳ガイド、登山メディアに携わる人など、日ごろから山道具に頻繁に触れている7人だ。それぞれが注目するアイテムをセレクトしてもらい、そのなかからテストしてもらうアイテムを1点に絞ったが、編集部内で話題に上がっていたアイテムとほぼ一致した。やはり「軽さ」「機能性」「利便性」「価格帯」など、みんなが注目するポイントは同様であることがわかる。 今期の注目傾向として感じられたのは「手に取りやすい価格帯でありながら高スペック」、「定番の人気モデルからスペックの異なるモデルが登場」といったところだ。そのほかにも注目の完全新作のモデルや話題の新ブランドなどもテスターのリアルな声を交えながら紹介していくので要チェックだ。
①スポルティバ/エクイリビウムハイクGTX
抜群の歩行性能を従来モデルから踏襲しつつ軽さと疲れにくさがパワーアップ。 「従来モデルの『エクイリビウムST GTX』も履いていますが、その強靭さや歩行性能をそのままに、圧倒的に軽くなったのがいちばんの魅力だと思います。従来モデルで穂高や剱岳の縦走もしましたが、無積雪期であればこちらのほうが快適です。従来モデルはアルパインエリアでの使用を前提に考えられていたと思いますが、これは岩稜帯に対応しつつ、もう少し標高帯を下げたような仕様であると感じます。 そのぶん軽くなり、屈曲性が向上したため、硬すぎず、足が疲れづらい。ソールパターンも従来モデルを踏襲しているので、その衝撃吸収力や岩へのくいつきの良さが抜群なところがとても良かったです。 TXシリーズもグリップ性がいいので日帰りなら問題ないけれど、長期縦走になると足が疲れてくるのがネック。これならテント泊の長期縦走や、低山から剱岳の岩稜縦走まで対応できそう。従来モデルとTXシリーズの間の立ち位置で、いいとこ取りですね。クランポン装着を想定しないルートであれば、こちらのほうがいいと思います」。 商品の詳細はこちら。