大の里が石川に凱旋帰郷 避難所の被災者を元気づけ祝賀会では大きな声援を受けリフレッシュ
郷土の若きスター力士が凱旋です。大相撲夏場所で史上最速優勝を果たした大の里がふるさと石川に戻り、金沢市内の避難所で被災者を励ましました。 【写真を見る】大の里が石川に凱旋帰郷 避難所の被災者を元気づけ祝賀会では大きな声援を受けリフレッシュ 金沢市の1.5次避難所では2日、お手製のうちわやプラカードなどを準備し今か今かと、その瞬間を待ちます。 津幡町出身の小結・大の里が登場すると拍手喝采でお出迎えです。今なお避難生活を余儀なくされている被災者を励ますため、元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方とともに慰問に訪れました。 大の里「15日間、応援本当にありがとうございました」 幕内デビューから史上最速、所要7場所で初優勝。歴史的快挙に、地元の期待も膨らむばかりです。質問コーナーでは「いつ横綱になりますか?」の声が出てきました。 二所ノ関親方「まだまだだと思いますよ。まあ本当に高い目標をもって13勝2敗以上の優勝というのを目標に戦っていくと、そういうのも1つ見えてくるのかなと」 避難している人「握手と、写真をすぐ横で。一生の思い出です」 ボランティアの人「(サインを)もらった、すごくうれしい。ここに避難している人に渡す。本当に幸せ。とても優しかった」 地元石川での反響の大きさに、大の里自身も驚いたといいます。 大の里「自分の等身大のパネルだったり、新聞の切り抜きだったりが貼ってあるのを見て、本当にたくさん応援してくれたんだと感謝しかない。石川のことを思って土俵で戦い続けて良い結果を残せてよかった」 その後、金沢市内のホテルでは初優勝祝賀会も開催され、支援者やファンなどおよそ550人が集まりました。 途中、ステージでは父・中村知幸さんが千秋楽の優勝直後の様子を再現するシーンも。 快挙から1週間ですが、大の里は十分リフレッシュできたと話します。 大の里「優勝しても次の日、餃子の王将行ったりして、店員さんからびっくりされた。復興が1日でも早く近づけばいいし、来場所も皆さんに良い報告ができるように頑張りたい」 多くの地元ファンと喜びを分かち合ったのも束の間、祝賀会が終わってすぐ石川を離れた大の里。連続優勝への期待もかかる名古屋場所での活躍を地元・石川のファンは期待しています。
北陸放送