給食のウズラ卵で小1窒息死、第三者委「詰まらせた原因特定できない」…福岡・みやま
福岡県みやま市立小学校1年の男子児童(7)が今年2月、給食のウズラの卵を喉に詰まらせ死亡した事故で、同市教育委員会が設置した第三者委員会は22日、事故原因の調査結果と再発防止策をまとめ、待鳥博人教育長に答申した。 【グラフ】食べ物をのどに詰まらせて窒息死した「5歳未満の子供」の人数の推移
同市教委によると、事故は2月26日に発生。男児は、みそおでんに使われていたウズラの卵を詰まらせ窒息したという。
第三者委の田中文委員長(弁護士)によると、男児は乳歯が生え替わる際の欠損歯はなく、事故発生時の健康状態も良好だった。当時は周囲で騒がしい様子もなく、卵を詰まらせた原因は特定できないと結論付けた。
再発防止策として、▽窒息の原因になりかねない食材については、給食前、児童らに説明▽異常事態の発生を教諭らが判断し迅速に119番できるよう各教室のシステムを整備▽各校の危機管理対応マニュアルに「窒息事故」を加える――など7項目を提言した。
答申を受けた待鳥教育長は「提言の内容を受け止め、児童生徒が安心して学校生活を送れるよう全力で取り組みたい」と述べた。